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サーバ向けSoC設計の効率化を可能とする事前検証済みのプラットフォームを発表:組み込み開発ニュース
Armは、SoC設計のコストとリスクを低減し市場投入期間を短縮する「Arm CSS」を発表。第1世代の「Arm CSS N2」は消費電力、パフォーマンス、実装面積を最適化したサーバ向けの「Neoverse N2」プラットフォームの構成となる。
Armは2023年8月29日、SoC(System on a chip)設計のコストとリスクを低減し、市場投入期間を短縮する「Arm Neoverse Compute Subsystems(CSS)」を発表した。シリコン実証済みで、既に提供を開始している。
第1世代のCSS製品となる「Arm CSS N2」は、事前統合および事前検証済みで、消費電力、パフォーマンス、実装面積を最適化したサーバ向けの「Neoverse N2」プラットフォームの構成となる。5nmプロセスに最適化し、カスタマイズ可能な演算サブシステムを提供することで、メモリやI/O、アクセラレーション、物理トポロジーなどの分野で製品を差別化できる。
Arm CSS N2によって、ユーザーはSoCとシステムの開発に集中できるようになり、市場投入までの期間を短縮できる。AI(人工知能)とクラウドなどの専門領域に特化したアクセラレーター統合も可能だ。
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