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トヨタの生産指示システムにトラブル、「サイバー攻撃ではない」【追記あり】製造マネジメントニュース

トヨタ自動車は国内工場の稼働再開予定を発表した。

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 トヨタ自動車は2023年8月29日、国内工場の稼働再開予定を発表した。8月28日の日中に生産指示システムに不具合が発生し、29日の1直から国内の一部工場で稼働を停止。また、29日の2直は全14工場28ラインで稼働を停止していた。

 8月30日の1直の生産は暫定的にシステムの立ち上げを行い、トヨタ自動車九州 宮田工場(福岡県宮若市)とダイハツ工業の京都工場(京都府大山崎町)を除く12工場25ラインで生産を再開する。2直以降は全工場で稼働を再開する予定だ。なお、日野自動車で国内外向けの大中型トラックを生産する古河工場は、生産指示システムのトラブルの影響で30日も稼働を停止する。

 生産指示システムの不具合は「サイバー攻撃によるものではない」(トヨタ自動車)との認識を示している。引き続き原因究明を行うという。

2023年9月7日追記

 トヨタ自動車は2023年9月6日、生産指示システムの不具合の原因を発表した。今回の不具合は、部品の発注処理を行う複数のサーバの一部が利用できなくなったことで発生したという。

 8月27日にデータベースにたまったデータの削除と整理を行う定期保守作業を実施した際、作業用のディスク容量が不足していたためエラーが発生し、システムが停止した。複数のサーバは同一のシステムで作動しており、バックアップ機でも同様の障害が発生したため切り替えができなかった。8月29日に容量の大きいサーバにデータを移管したことでシステムが復旧、工場の稼働を再開できた。

 今後は保守作業の手順を見直し、再発防止に向けた取り組みを強化する。

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