ニュース
2023年第2四半期のシリコンウエハー出荷面積は前期比増、前年同期比では減少:製造マネジメントニュース
SEMIは、2023年第2四半期(4〜6月)における世界のシリコンウエハー出荷面積が、前期比2.0%増の33億3100万平方インチだったことを発表した。一方で、余剰在庫の処理が続いていることから、対前年同期比では10.1%減となった。
SEMIは2023年7月25日(現地時間)、同年第2四半期(4〜6月)における世界のシリコンウエハー出荷面積が、前期比2.0%増の33億3100万平方インチ(in2)だったことを発表した。
同調査では、ウエハーメーカーから出荷された、バージンテストウエハー、エピタキシャルウエハーを含むポリッシュドウエハーと、ノンポリッシュドウエハーを集計。全ウエハーサイズの中で、300mmがプラス成長となったことから、同年第1四半期に比べて増加となった。
一方で、半導体業界は現在、さまざまな市場で余剰在庫を処理しており、製造装置の稼働を抑えざるを得ない状況になっている。その結果、シリコンウエハーは2022年をピークに出荷が減少。2023年第2四半期は、前年同期の37億400万in2から10.1%減となっている。
シリコンウエハーは、エレクトロニクス製品の重要な部品となる半導体の基盤材料。薄い円盤状の素材で、その製造には高度な技術が必要となる。最大300mmまでのさまざまな直径がつくられており、基板材料として使用されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 2023年第1半期のシリコンウエハー世界出荷面積は減少、車載用と産業用は需要安定
SEMIは、2023年第1四半期の世界シリコンウエハー出荷面積が直前の2022年第4四半期と比べて9.0%減の32億6500万inch2となり、前年同期の36億7900万inch2からは11.3%減となったことを発表した。 - 半導体製造装置立ち上げをMRで遠隔支援、ASMLがコロナ禍で強化
SEMI(国際半導体製造装置材料協会)は2020年8月25日、「第6回 SEMI Japanウェビナー」を開催。「How ASML cope with COVID-19, and ASML EUV industrialization update」をテーマにASMLジャパン 代表取締役社長の藤原祥二郎氏とASMLジャパン テクニカルマーケティングディレクターの森崎健史氏が登壇し、コロナ禍における事業環境と、EUV(極端紫外線)露光装置の開発および導入状況について説明した。 - FUJIヤマ発パナJUKIをつなぐ、スマート工場向け通信規格「SEMI SMT-ELS」が始動
日本ロボット工業会(JARA)とSEMIは、「JISSO PROTEC 2019(第21回実装プロセステクノロジー展)」において、特別展示となる「ELS対応実装機デモンストレーション」を披露した。 - 半導体製造装置は2022年に約13兆円のグローバル市場規模に、SEMIが予測発表
SEMI Japanは2021年12月15日〜17日にかけて、東京ビッグサイトでエレクトロニクス製品の国際展示会「SEMICON Japan 2021 Hybrid」(以下、SEMICON Japan)を開催中だ。同展示会の開催発表会では、SEMIによる半導体製造装置のグローバル市場予測も公開した。 - 半導体サプライチェーンを脅かす模倣品問題、SEMIがブロックチェーン管理を規格化
半導体関連の国際業界団体であるSEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)の日本組織であるSEMIジャパンは2022年5月24日、半導体の模倣品対策としてブロックチェーンを活用して管理する仕組みの規格化について説明した。 - 2022年の世界半導体材料市場は過去最高の10.1兆円、対前年8.9%増
SEMIが発表した最新の半導体材料市場レポートによると、2022年の世界の半導体材料市場は、対前年8.9%増の727億ドルで、過去最高額だった2021年の668億ドルを更新した。