ニュース
音声認識対応のIoT向け低フットプリントAIスイート製品を発表:人工知能ニュース
セレンスは、IoTアプリケーション向けに設計した低フットプリントAIスイート製品「Cerence Audio AI Lite」「Cerence Input AI Lite」を発表した。
セレンスは2023年7月26日、IoT(モノのインターネット)アプリケーション向けに設計した低フットプリントAI(人工知能)スイート製品「Cerence Audio AI Lite」「Cerence Input AI Lite」を発表した。韓国のCVNetが、自社のスマートホーム機器の制御に同製品を初導入した。
Cerence Audio AI Liteは、エコー、残響といった音声ではない不要なノイズを除去し、ユーザーのオーディオ入力をクリアにする。これにより、機器がユーザーの質問やコマンドを正確に理解し、最適な結果を返すことができる。
Cerence Input AI Liteは、機器を音声で起動するウェイクアップワードと会話型音声認識をサポート。機器の有効化から理解、パーソナライゼーションに至るまで、全て音声で操作できる。ウェイクアップワードは、事前設定やユーザーによるカスタマイズが可能だ。
両製品は、大手自動車メーカーやモビリティOEMで利用されている実証済みのソリューションを基に、IoT向けに設計した。大量の高品質なドメイン固有のフィールドデータにより、モデルトレーニングしている。スマートホーム、イヤフォン、補聴器、業務用、オフィス向け製品など、さまざまな用途の機器で活用できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「マイコンでAI」、STマイクロNXPルネサスが競演
「第7回 AI・人工知能EXPO 【春】」の「小さく始めるAIパビリオン」に、STマイクロエレクトロニクス、NXPセミコンダクターズ、ルネサス エレクトロニクスが出展し、マイコンによるAI活用をテーマにしたデモ展示を披露した。 - 村田製作所が超小型エッジAIモジュールを開発、消費電力0.2mWで音声認識が可能
村田製作所は、「CEATEC 2022」において、開発中の小型かつ低消費電力のエッジAI(人工知能)モジュールを披露した。同社は既に、グーグルと共同開発した「Coral Accelerator Module」を製品化し量産しているがその小型版の位置付けとなる。 - 電波が届かない場所でも高度な音声認識が可能に、トヨタとグーグルが協業拡大
トヨタ自動車とGoogle Cloudは2022年10月11日(米国時間)、次世代インフォテインメントシステムに関するパートナーシップを拡大すると発表した。 - 現場でハンズフリーのデータ入力可能に、騒音下でも高精度の音声認識
アドバンスト・メディアは2022年7月26日、対話型AI音声入力で現場作業中のデータ入力を効率化するMicrosoft Excel向けアドイン「AmiVoice スーパーボイスエントリー for Excel」の提供を開始すると発表した。 - 教示レスで弁当配膳などにロボット活用、音声認識やARで調整時間を10分の1に
三菱電機は2022年2月28日、高精度な音声認識技術や多関節ロボットの最適化によりティーチング(教示)の負荷を大きく低減した形で動作プログラミングを自動生成する複合技術「ティーチングレスロボットシステム技術」の開発を発表した。ロボット活用のハードルを下げることで、従来ロボットが使われてこなかった食品工場などでの用途拡大を狙う。 - 音声コマンド認識機能を自作して小型デバイスに搭載できる開発キット
ディープインサイトは、組み込みAI音声コマンド認識機能を自作できる開発キット「KAIBER voice」を発表した。製品名や特別なキーワード、方言など、自由に開発した音声キーワード認識機能を小型デバイスに搭載できる。