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大規模製品モデルの研究を進めるオートデスク、AIが設計業務にもたらすものとはメカ設計インタビュー(3/3 ページ)

AIが設計開発業務にもたらすインパクト、未来の設計/デザインの在り方について、Autodesk(米オートデスク) 製造業グローバルマーケット開発&戦略シニアディレクターのデトレフ・ライヒネーダー氏に話を聞いた。

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業界別クラウドは「SOLIDWORKS」などの他社ツールとの連携も可能

――オートデスクのプラットフォーム戦略/業界別クラウドの強み、競合優位性について教えてください。

 オートデスクのプラットフォーム戦略はオープン性を重視している。そのため、われわれのソリューションだけでなく、「SOLIDWORKS」などの他社ツールからでも業界別クラウドへの接続が可能だ。また、顧客企業やパートナー企業が自ら拡張機能を開発して業界別クラウド上に配置したり、それを「Autodesk App Store」で公開して販売したりといったことが可能になる。こうしたオープン性は他のプラットフォームにはないオートデスクならではの強みだといえる。

 その他、ナレッジを組み込んだAutodesk Inventorの「iLogic」モデルをAutodesk Platform Servicesで利用できる拡張機能や、Autodesk Fusion 360でAnsys(アンシス)の電磁界解析が行えるPCB拡張機能「Fusion 360 Signal Integrity Extension」などが既に用意されている。また、Autodesk Inventorと「Autodesk Revit」との連携において、Autodesk Platform Servicesを介して部分的に接続して利用できる機能なども提供済みだ。こうしたツール間の連携が容易に実現できるのも、われわれのプラットフォーム戦略がオープン性を重視しているからだ。

 業界別クラウドによって、データの一貫性や整合性が確保され、製品開発の各プロセスにおいてデータの連続性が保証される。これにより、部門間やプロセス間のサイロ化から脱却でき、無駄なデータ作成や手戻りなどなく、シームレスなコラボレーションが実現可能となる。

 オートデスクの業界別クラウドは、まずスモールスタートで始めてみて、その後、少しずつ必要な機能を増やしていくなど、柔軟に拡張していける点も強みの1つだ。いきなり全ての機能を使う必要はなく、必要な機能だけを選択し、コストを抑えた形で気軽に利用を開始できる。

ジェネレーティブデザインを適用したパーツを手にするライヒネーダー氏
ジェネレーティブデザインを適用したパーツを手にするライヒネーダー氏[クリックで拡大]

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