ニュース
ブロックチェーン技術をIoTに活用するための現実的なプロトコルを研究:組み込み開発ニュース
ぷらっとホームと慶應義塾大学SFC研究所は共同で、「サイバーフィジカルワールドを実現させるための現実的なプロトコルの研究」を開始した。これまでの研究成果となる標準的プロトコルを、より現実的な課題に適用し、実用段階に進める。
ぷらっとホームは2023年7月18日、慶應義塾大学SFC研究所と共同で、「サイバーフィジカルワールドを実現させるための現実的なプロトコルの研究」を開始したと発表した。研究期間は、同年7月1日〜2024年6月30日を予定している。
近年、IoT(モノのインターネット)機器の数や種類の増加に加え、新たな通信方式の採用も始まっている。しかし、異なるデータ形式や通信方式を利用するシステム、業界を超えたIoTデータの利活用は容易ではない。
両社は2020年から3年間、ブロックチェーン技術をIoTに活用するため、標準的なプロトコルの研究として「サイバーフィジカルワールドを実現させるためのプロトコルの研究」に取り組んできた。今回、その研究成果となる標準的プロトコルを、より現実的な課題に適用し、実用段階に進めていく。
具体的には、IoTシステムとブロックチェーンシステムを連動させるための、現実的なプロトコルの研究、開発に取り組む。
なお、ぷらっとホームは共同研究に先立って、IoTにブロックチェーンを利用することに関する特許を複数取得している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 製造業にも役立つブロックチェーンの3つの特徴
「インターネット以来の発明」と言われ、高い期待が寄せられているブロックチェーン。本稿では、製造業向けにブロックチェーン技術や適用範囲、さらに活用メリットを前後編に分けて解説する。前編ではまず、ブロックチェーンの技術的な仕組みについて取り上げてみよう。 - 製造業とブロックチェーンとIoTの深イイ関係
「インターネット以来の発明」と言われ、高い期待が寄せられているブロックチェーン。本稿では、製造業向けにブロックチェーン技術や適用範囲、さらに活用メリットを前後編に分けて解説する。後編では、製造業におけるブロックチェーン導入のメリットと、今後の展望を考察してみたい。 - 処理速度を倍増したIoTゲートウェイの新製品を発表
ぷらっとホームは、IoTゲートウェイの新製品「OpenBlocks IoT FX1」を発表した。小型サイズと高い堅牢性はそのままに、MPUに「i.MX 8M Plus QuadLite」を採用したことで、消費電力を抑えながら処理速度が従来品の2倍以上となっている。 - 「ネットのように自由な」IoTデータ流通基盤、ブロックチェーン活用で目指す
ブロックチェーン推進協会は2022年2月10日、IoTデバイスを通じたデータ取引基盤をテーマとするオンラインセミナーを開催した。セミナーでは、ぷらっとホームが、ブロックチェーンを活用してIoTデータ流通基盤技術開発を目指す「ATLASプロジェクト」について解説を行った。 - データ伝送に特化したクロスドメインIoTデータ流通基盤
ぷらっとホームは、データを保持しないデータ伝送型のクロスドメインIoTデータ流通基盤「DEXPF」のサービスを開始した。各IoTデバイスが多様なサービスやサービスプラットフォームとフレキシブルに通信できるようになる。 - IoT機器の遠隔管理がより便利に、AzureのAIやディープラーニングとも連携可能に
ぷらっとホームは2018年9月27日、IoTゲートウェイ「OpenBlocks IoT Family」の全モデルにおいて、IoTゲートウェイ遠隔管理システム「AirManage 2」を標準搭載すると発表した。OpenBlocks IoT FamilyはIoT用マイクロサーバのシリーズ製品である。