拡大する宇宙関連ビジネス、マザックがレーザー加工機でうかがうチャンス:MF-TOKYO 2023
ヤマザキマザックは鍛圧機械などの国際展示会「MF-TOKYO 2023 第7回プレス・板金・フォーミング展」で宇宙や環境をテーマにした展示を行った。
ヤマザキマザック(以下、マザック)は鍛圧機械などの国際展示会「MF-TOKYO 2023 第7回プレス・板金・フォーミング展」(2023年7月12〜15日、東京ビッグサイト)で宇宙や環境をテーマにした展示を行った。
ブースにはロケットの模型、さまざまなシーンでレーザー加工が必要に
宇宙関連ビジネスは今後、グローバルで大きく拡大すると見られており、グローバルの市場規模は2020年の40兆円から2040年には100兆円規模に伸びるとの予測もある。ロケットの発射台などにはパイプや鋼材が使われ、レーザー加工機の需要拡大も見込まれる。
ブースの中でひときわ目立ったのも、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館より借りてきた20分の1サイズのH3ロケットと、マザックの加工機で加工したパイプなどで組み立てた避雷塔の模型だ。溶接は一切せずに組み付けており、各パーツの加工精度の高さもPRしている。
会場に展示した3次元ファイバーレーザ加工機「FG-400 NEO」は大径長尺パイプや形鋼の加工に対応する。レーザー出力は4kWながら、板厚と素材を入力すればビーム径とビーム形状を自動でコントロールする独自機能によって、薄板から厚板までさまざまな板厚の高効率加工が可能となる。A軸とB軸で構成された3次元レーザーヘッドにより、H形鋼の切り落としや隙間のない開先加工なども可能となっている。従来の同社CO2レーザー加工機と比較して使用電力を40%削減する。
オプションで回転工具ユニットも装着でき、長尺材へのタップ加工も1台に集約できる。径はM20まで対応可能になる。
その他、CADデータからレーザー加工プログラムを自動生成する板金用CAD/CAMシステム「MAZAK SMART SYSTEM」や、レーザー加工後に行う切削加工向けに、CADデータから切削加工プログラムを生成できる生産支援ソフトウェア「MAZATROL DX」などもアピールした。
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