連載
エアコンのモデリング(その2) 〜冷媒に着目してエアコンをモデリングする〜:1Dモデリングの勘所(21)(6/6 ページ)
「1Dモデリング」に関する連載。連載第21回は、エアコンのモデリングに取り組む。まずはエアコンの仕組みと運転方法を確認し、熱サイクルを具体的な冷媒を参照して数値化。さらに圧縮機と熱交換機の原理に触れ、エアコンのモデリングについて説明し、計算例を示す。最後にヒートポンプ式給湯器を紹介する。
ヒートポンプ式給湯器
エアコンと同様にヒートポンプを応用した製品として、図5に示すヒートポンプ式給湯器がある。冷媒としてCO2を用いていることを特徴とする。
図6にヒートポンプ式給湯器の熱サイクル(モリエル線図)を示す。エアコンとの大きな違いは、高圧側の圧力が臨界点を超えて超臨界状態にあることだ。これを除けば、モデリングの方法は基本的にエアコンの場合と同じである。
次回は、炊飯器のモデリングについて紹介する。 (次回へ続く)
筆者プロフィール:
大富浩一(https://1dcae.jp/profile/)
日本機械学会 設計研究会
本研究会では、“ものづくりをもっと良いものへ”を目指して、種々の活動を行っている。1Dモデリングはその活動の一つである。
- 研究会HP:https://1dcae.jp/
- 代表者アドレス:ohtomi@1dcae.jp
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