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BMWの次世代EVがバッテリーセルのコンタクティングシステムを採用:組み込み採用事例
BMWグループの次世代電気自動車クラスに、Molexの「Volfinityセルコンタクティングシステム」が採用された。セル検知機能、セルのモニタリングおよびバランシング機能、温度測定機能を統合し、機能安全要件を満たす。
Molexは2023年7月6日、BMWグループの次世代EV(電気自動車)クラスに、同社の「Volfinityセルコンタクティングシステム」が採用されたと発表した。
Volfinityセルコンタクティングシステムは、EVバッテリーモジュールの制御盤にセルを接続するインタフェースソリューションだ。実装が容易になり、ディジーチェーン配線の必要がない。セル検知機能、セルのモニタリングおよびバランシング機能、温度測定機能を統合し、BMWのEVにおける機能安全要件を満たすよう設計している。
Molexは、プラグインハイブリッドEVや従来のEVの各メーカー、蓄電OEM、バッテリーセルおよびバッテリーパックのサプライヤーと協働してセルコンダクティングシステムを開発。さらに、BMWグループ独自の要件を満たすよう、BMWグループのエンジニアリングチームと協力体制を築いて開発を進めている。
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