ニュース
デジタルサイネージ効果を検証するAIスターターパッケージを無償提供:人工知能ニュース
Ideinは、店舗にデジタルサイネージを設置する小売事業者向けに、エッジAI(人工知能)カメラによるデータ取得や分析の試用を支援する「デジタルサイネージ効果検証 スターターパッケージ」の無償提供を開始した。
Ideinは2023年6月5日、店舗にデジタルサイネージを設置する小売事業者向けに、エッジAI(人工知能)カメラによるデータ取得や分析の試用を支援する「デジタルサイネージ効果検証 スターターパッケージ」の無償提供を開始したと発表した。
同パッケージは、小売事業者に向けに、PoC(概念実証)や本格導入の前段階として提供する。エッジAIカメラをデジタルサイネージの設置場所に取り付けることで、サイネージの閲覧データを取得し、年代別や性別の閲覧回数などを可視化できる。エッジAIカメラと連携する「Actcast」のダッシュボードでデータを分析し、マーケティングにも活用可能だ。
取得可能なデータは、年代や性別などの閲覧者の属性、閲覧タイミング、閲覧時間、年代別閲覧回数、性別閲覧回数など。データ取得期間は2週間で、店舗にデジタルサイネージを設置している企業20社に対し、無償で提供する。
リテールメディアの取り組みの一環として、実店舗におけるデジタルサイネージの活用が進んでいる。こうした取り組みでは、PDCAサイクルを回して収益向上を図るため、サイネージ閲覧データを可視化する重要性が高まっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「控えめに言って性能はラズパイの100倍」IdeinとアイシンがAIカメラを開発
エッジAIスタートアップのIdeinは、新製品となるAIカメラ「AI Cast」を発表した。ハードウェアの開発と製造はアイシンが担当し、2.5Wの低消費電力ながら26TOPSのAI処理性能を持つAIチップを搭載している。 - ラズパイでそのまま動くが優位性に、エッジAIのIdeinがアイシンとの協業を深化
AIスタートアップのIdeinがエッジAIプラットフォーム「Actcast」の事業展開を紹介。会見には協業パートナーのアイシンも登壇し、これまでの開発成果に加え、自動バレー駐車システムや、自動運転バスなどへの搭載を想定しているマルチモーダルエージェント“Saya”の開発状況を説明した。 - エッジAIの社会実装を加速するためパートナーシップを強化
PALTEKとAMBLは、エッジAI分野でのパートナーシップを強化する。AMBLの保有するAIモデルと、AMDのシステムオンモジュール「KV260」を連携したソリューションにより、AIの社会実装に取り組む。 - エッジAIの3つの課題を克服するルネサス、組み込み向けではNVIDIAより優位
ルネサス エレクトロニクスが同社のエッジAIの事業状況や今後の展開などを説明。エッジやエンドポイントといった現場側へのAIの実装では「DRP-AI」をはじめとする同社の技術やパートナーとのエコシステムが生かせる点を強く打ち出した。 - ラズパイのカメラモジュールにエッジAI版が登場? ソニーセミコンが少数出資
ソニーセミコンダクターソリューションズは、小型ボードコンピュータ「Raspberry Pi(ラズパイ)」を展開する英国Raspberry Pi財団に対して少数持分出資を行うことで合意したと発表した。 - エッジAI活用で倉庫オペレーションを効率化する実証実験を開始
NECとソニーセミコンダクタソリューションズは、エッジAIを活用した物流業界向けエッジAIセンシングソリューションの実証実験を開始した。荷物の入出荷といった倉庫オペレーションの効率化を実証する目的で、2023年3月まで実施する。