ニュース
補助力強化とスリム化を両立した外骨格型アシストスーツを販売:ロボット開発ニュース
イノフィスは、外骨格型アシストスーツ「マッスルスーツExo-Power」の販売を開始した。空気圧式の人工筋肉を従来より細くしながらも補助力を強化しており、最大補助力は27kgfとなっている。
イノフィスは2023年5月31日、外骨格型アシストスーツ「マッスルスーツExo-Power(エクソパワー)」を発売した。価格は21万4500円(税込み)で、SとMの2サイズを用意。全国の販売代理店やマッスルスーツブランドサイト内のECショップで購入できる。
マッスルスーツExo-Powerは、腰補助用の「マッスルスーツEvery」の後継機。コンパクトながら腰の負担を軽減しつつ、アシスト力や歩きやすさを改良した。空気圧式の人工筋肉を従来より細くしながらも、補助力を強化。最大補助力は27kgfとなっている。
人工筋肉とバネを組み合わせたことで、歩くときは歩行を妨げず、重量物の持ち上げや中腰作業時は腰の負担を軽減する。同製品は電気が不要なため、屋内外問わずさまざまな作業シーンで活用できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 初期費用の安さがウリ、東京理科大発ベンチャーの「マッスルスーツ」
イノフィスは、「第1回 工場設備・備品展」(2019年2月6〜8日、東京都江東区・東京ビッグサイト)で、動作補助設備「マッスルスーツ」を展示した。イノフィスは2013年に設立された東京理科大学発のベンチャー企業で、現在は介護福祉用途での動作補助器具『マッスルスーツ』を開発、販売している。 - 「一家に一台、マッスルスーツ」、イノフィスが10万円台のパワードスーツを発売
イノフィスは2019年9月24日、パワードスーツの新製品「マッスルスーツ Every」を同年11月1日から発売すると発表した。 - 「介護向けアシストスーツを実質1万円」の挑戦
入浴補助やベッドからの移乗など介護現場における作業負荷を軽減する1つの提案がパワードスーツだが、価格的な問題もあり広く普及しているとはいえない。法政大学の石井教授は「介護現場向けのアシストスーツを実質1万円」で提供するという。 - 農作業の身体負荷を軽減するパワーアシストスーツを開発
ジェイテクトは、愛知県との共同研究により、農作業の身体負荷を軽減するパワーアシストスーツ「J-PAS Agri」を開発した。装着したままで一連の農作業が可能で、土地利用型作物を中心とした腰への負荷が大きい農作業に適する。 - “考える手”で協働ロボットに革新、近接覚センサー搭載ハンド展開の新会社設立
大阪大学 基礎工学研究科 システム創成専攻 助教の小山佳祐氏は2022年8月12日、開発した「近接覚センサー」技術の産業利用を拡大するため、ベンチャー企業を立ち上げた。新たに立ち上げた「株式会社Thinker」を通じて、ソリューション提案や開発支援、プロダクト開発、販売などを行う。 - 腰を支えるだけがアシストスーツじゃない、クボタの「ラクベスト」は腕を支える
クボタは、「2015国際ロボット展」において、ぶどうや梨の棚栽培など長時間腕を上げ続ける作業を軽労化するアシストスーツ「ラクベスト」の新製品「ARM-1D」を展示した。