インフォア、「2023年のテクノロジーに関する4つの予測」発表:製造マネジメントニュース
インフォアは、「2023年のテクノロジーに関する4つの予測」について発表した。「コンポーザビリティの実現」「主流となるハイパーオートメーション」「エンタープライズシミュレーション」など4つのキーワードで予測する。
インフォアは2023年1月24日(現地時間)、各業界や市場が収益性と競争力を維持するために必要となる、「2023年のテクノロジーに関する4つの予測」を発表した。
まず1つ目として、「コンポーザビリティの実現」を挙げる。多くのアナリスト企業が、最適な組み合わせでアプリケーションを購入し、的確に連携するよう構成する「コンポーザブルERP」の必要性などについて言及し始めている。しかし、既存のクラウドサービスにネイティブに統合されているとはいえない。2023年は、さまざまな組織で真のDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速し、コンポーザビリティが可能になると予測する。
2つ目の予測が、「主流となるハイパーオートメーション」についてだ。費用対効果を示しながら、新しいビジネスモデルや差別化を図るには、単純に単独のタスクを自動化するだけでは不十分となる。いかに異なるシステムを含めた全体を自動化し続けられるかが、ITチームに対して期待されることになる。
3つ目は、「エンタープライズシミュレーション」となる。事業プロセス変更を伴うシステム移行の際に実施される、製品販売数の増加、廃棄量の削減など各種シミュレーションを、より日常的な業務の範囲で精度の高いものにできれば、事業への影響が大きいものでも自信を持って効率良く判断できるようになる。
最後のキーワードは、「クリエイティブエージェンシーになる企業」だ。今後、企業が大きなイノベーションを求めるにつれて、従業員が安全かつ測定可能な方法で創造性を発揮できるようなソリューションを望むようになる。各企業は従業員の創造性を生かして行動を促すことが市場での差別化につながるという考えの下、そのパートナーとしての役割をソフトウェアベンダーに求めるようになっていく。
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