ニュース
メタネーションなどを想定したCO2バリューチェーンの構築を共同検討:脱炭素
三菱重工業と大阪ガスは、CO2の回収や船舶輸送、メタネーションによる再利用、地中への貯留などを想定した、効率的なCO2バリューチェーン構築を共同検討する。
三菱重工業は2023年3月31日、CO2の回収、船舶輸送、メタネーションによる再利用や地中への貯留などを想定した、CO2バリューチェーンの構築に関する共同検討について、大阪ガスと合意したと発表した。
大阪ガスが社会への導入を進めているメタネーションによる合成メタン「e-methane」やCO2貯留の知見と、三菱重工業が進めるCO2回収、液化CO2の船舶輸送などに関する知見を組み合わせ、効率的なCO2バリューチェーン構築の実現可能性を検証する。
具体的には、CO2排出の削減が困難な鉄鋼やセメント、化学などのHard-to-Abate産業において、大気中に排出されるCO2回収方策、船舶によるCO2輸送を検討。水素とCO2からメタンを合成(メタネーション)して製造するe-methaneとしての再利用や、地中への貯留を含めたCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage、二酸化炭素回収/有効利用/貯留)全体の事業性評価を、さまざまな分野の企業と連携して進める。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 世界初、燃料物質である“油”を細胞外に生産する微細藻類の開発に成功
大成建設、埼玉大学、中部大学、かずさDNA研究所の4社は、外来遺伝子を導入することなく、燃料物質である“油”を細胞外に生産する微細藻類の作製に世界で初めて成功した。 - 脱炭素社会に向けたメタネーションなどの実現可能性調査開始で合意
大阪ガスとShell Eastern Petroleumは、脱炭素社会の実現に向けたメタネーションや水素、CCUSなどのさまざまな分野で、実現可能性調査の開始に関する基本合意書を締結した。 - CO2の流通状態を可視化するデジタルプラットフォームを共同開発
三菱重工業と日本アイ・ビー・エムは、CO2の流通状態をデジタルデータで可視化するプラットフォーム「CO2NNEX」を構築する。サーバ空間上でCO2を回収、貯留、転換利用するCCUSバリューチェーンの可視化を目指す。 - 合成燃料の活用に言及した日本、CO2排出100%削減にまた一歩進んだ欧州
土曜日ですね。皆さんおつかれさまでした。梅雨入りしましたね。空調に頼らずに快適に過ごせる季節が終わろうとしています。