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パトライトが海外拠点向けクラウドERP「mcframe GA」導入、データ分析を迅速に:製造IT導入事例
ビジネスエンジニアリングの海外拠点向けクラウドERP「mcframe GA」を、パトライトが導入した。海外拠点のデータが速やかに入手可能になり、全拠点の販売分析などがタイムリーに実施できるようになった。
ビジネスエンジニアリングは2023年3月28日、同社の海外拠点向けクラウドERP「mcframe GA」を、パトライトが導入したと発表した。
パトライトは、回転灯や積層信号灯などの情報伝達用報知機器の製造販売で世界トップシェアを誇る。海外にも積極的に進出しており、米国やシンガポール、中国、ドイツなどに現地子会社を設立した。
しかし、海外拠点ごとに異なる会計、ERPを用いているため、経営判断や販売分析に必要なデータを迅速に入手できないという課題があった。また、拠点によりデータフォーマットやデータ粒度が異なるため、拠点を横断した集計や分析が困難だという問題もあった。
同社は、生産、原価パッケージとして、既に「mcframe」を導入している。システム統一がしやすいこと、また、スモールスタートが可能で、状況によりスケールアップやスケールダウンの対応が可能であることから、mcframe GAを採択した。
導入後は、海外拠点のデータが必要な時に速やかに入手可能になり、全拠点の販売分析や目標設定がタイムリーに実施できるようになった。加えて、グローバルでのキャッシュフローや在庫量の変動を細かく把握できるようにもなった。
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