この記事は、2023年5月1日発行の「日刊MONOist」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
先週は上海モーターショーで起こった「BMWアイス事件」が大きな注目を集めました。筆者もニュース番組で見ただけなのですが、一連の流れを見て「これは大変な時代になったな」と困惑してしまいました。事件は以下のような流れでした。
BMWブースでアイスクリームを配っており、ある中国人の女性2人組がアイスクリームをもらおうと窓口に行くと「もうありません」と断られました。次に外国人の男性が窓口に行くと、箱からアイスクリームを取り出して渡し、食べ方を親切に教えていました。ここまでの流れを見て「中国人差別だ」とSNSで大きな非難の声が巻き起こったのです。SNSでの“炎上”だけにとどまらず、不買運動や町中でBMWのクルマを破壊する動きなども出ており、事態は深刻な状況になっています。
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