高い自律性と安全性を備えた、ドイツの清掃機器専門メーカーの床洗浄ロボット:サービスロボット
ケルヒャー ジャパンは、自律性と安全性が向上した、新型の床洗浄ロボット「KIRA B 50」の販売を開始した。洗浄ルートの設定や編集が簡単で、ローラーブラシが除塵と洗浄作業を集約、サイドブラシが壁際のほこりを回収する。
ケルヒャー ジャパンは2023年4月16日、自律性と安全性が向上した、新型の床洗浄ロボット「KIRA B 50」の販売を開始した。アフターサービスパッケージや5年間レンタルプランも提供する。
従来機の高い清浄能力と清掃品質を継承しながら、よりレベルの高い自律性と安全性を追求した。人手不足と業務効率化のために導入したロボットの監視と管理に手間がかかるという、矛盾した状況の解決を目指す。
視野型マルチセンサーシステムが瞬時に360度ビューを作成し、広いエリアの稼働が可能。ガラスや突出した障害物を把握し、予期しない障害物でも回避、後退をして自律復帰ができる。人がいる中での安全な走行、壁面から100mmや最大6%の斜度の自動走行ができ、オプションのドッキングステーションとの接続により、給水と排水、充電に対応する。
高性能な情報処理能力を備え、2種類のマッピング方法で簡単に洗浄ルートの設定や編集、ロボット操作ができる。最新のリチウムイオンバッテリーにより小型化するとともに、洗浄と汚水回収機能の距離を縮めることで作業後の残水を低減した。ローラーブラシを採用し、除塵作業と洗浄作業を1つの工程に集約することで、壁際のほこりはサイドブラシを使って回収できるようになった。
洗浄幅は550mmで、自律走行時の最小通行可能通路幅は1000mm、最大洗浄面積は1時間当たり2365m2。最大8時間の充電で3.5時間の稼働ができ、最高走行速度は時速4.3kmとなっている。
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