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PLCデータをクラウドに保存して可視化、リアルタイムで製造ラインの状態を把握:FAニュース
クラスメソッドは、PLCのデータを可視化するソリューション「Classmethod PLC Data To Cloud」の提供を開始した。工場などのPLCが生成するデータをクラウド上に保存し、データの可視化、分析、通知機能を提供する。
クラスメソッドは2023年2月14日、PLC(プログラマブルロジックコントローラー)のデータを可視化するワンストップソリューション「Classmethod PLC Data To Cloud」の提供を開始した。初期費用が98万円からで、月額6万9000円から(いずれも税別)となる(10ユーザー、PLCデータ点数5000点/秒以内、ゲートウェイ1台、ダッシュボード画面の作り込みなしの場合)。
同ソリューションは、工場などに設置したPLCが生成するデータをクラウド上に保存し、データの可視化、分析、通知機能を提供する。時間や場所の制約なしにリアルタイムで製造ラインの状態を確認できるため、迅速な障害対応や分析が可能になる。
クラウド接続用ゲートウェイからクラウド環境の設計、構築までワンストップで提供するため、ユーザーに負担をかけることなく、セキュリティ対策をしながらPLCデータを収集する。リアルタイムに機器の状態を把握できるダッシュボードはカスタマイズに対応し、PLCデータを利用した生産効率の向上や品質改善を支援する。
DWH(データウェアハウス)やBIツールとの連携、予知保全や需要予測などAI(人工知能)データの活用、ユーザー管理基盤の構築などの要望にも対応する。契約手続き完了後、約1カ月で可視化画面の設定まで実施する。
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