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竹中工務店、CO2削減に向けて新規作業所でグリーン電力を原則使用:脱炭素
竹中工務店は、同社が着工する作業所において、原則再生可能エネルギー由来のグリーン電力を使用すると発表した。同社グループ全体の目標として、CO2を2030年に2019年比で46.2%削減することを掲げている。
竹中工務店は2023年2月1日、同日以降に着工する作業所で使用するエネルギーを、原則として再生可能エネルギー由来のグリーン電力にすると発表した。
同社は、グループ全体のCO2削減目標の1つとして、2030年に2019年比で46.2%削減(スコープ1および2)することを掲げている。
同社の作業所で排出されるCO2は、重機などの稼働に使う軽油由来のスコープ1が約75%を、タワークレーンや仮設事務所などに使う電力由来のスコープ2が約25%を占めるという。
今後、スコープ2において、顧客から提供される電力以外を積極的にグリーン電力とすることで、2030年に作業所でのCO2排出量20%削減を目指す。スコープ1に関しても、バイオマス燃料や水素燃料などを軽油の代替とし、CO2排出量削減に向けた実証実験を実施する。
また、同社はCO2削減についての意識を高めるため、作業所にリアルタイムでCO2排出量を算出し、把握できるシステムを導入する。また、仮囲いや改修工事の現場に「チャレンジ! ゼロCO2」をうたった看板やステッカーを設置する。看板は工事完了後に回収し、次の工事で利用する。
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