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毛髪ダメージは根元付近から始まっていることを明らかに医療技術ニュース

ミルボンは、根元から毛先にかけてのミクロ構造の変化を解明し、毛髪のしなやかさは根元付近から失われ始めることを明らかにした。

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 ミルボンは2023年2月1日、根元から毛先にかけてのミクロ構造の変化を解明し、毛髪のしなやかさは根元付近から失われ始めることを明らかにした。パナソニック、山陽小野田市立山口東京理科大学との共同研究による成果となる。

 研究では、毛髪を根元、根元付近、中間、毛先の4つに分けて、それぞれの毛髪強度と毛髪内部のミクロ構造について調べた。各部位は、10cm単位で分けている。

 その結果、しなやかさの指標となる毛髪強度は、根元付近から低下し始め、毛先になるにつれて強度の低下が進行していた。

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(a)根元から毛先までの4分割(b)根元から毛先にかけての毛髪強度の変化(N=29)[クリックで拡大] 出所:ミルボン

 ミクロ構造の変化については、毛髪強度に関わるとされる、ミクロフィブリルの状態を解析した。大型放射光施設SPring-8のマイクロビーム−小角X線散乱法を用いて調べたところ、ミクロフィブリルのダメージは根元付近から始まっていた。

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(a)毛髪の内部構造(b)根元から毛先にかけてのミクロフィブリルのダメージの変化(N=34)[クリックで拡大] 出所:ミルボン

 また、SPring-8の赤外分光法により、ミクロフィブリルを構成するタンパク質を調査。その結果、タンパク質の構造が、根元付近から崩れ始めていることも分かった。

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(c)根元から毛先にかけてのミクロフィブリルを構成するタンパク質(α-ヘリックス)の分布変化[クリックで拡大] 出所:ミルボン

 これらの成果から、ミクロフィブリルを構成するタンパク質が崩れて根元付近でダメージが始まり、その結果、毛髪強度の低下が起こることが示された。ダメージ現象の初期症状が根元付近から始まることが明らかとなったことで、新たな毛髪ケア技術に関する研究が期待される。

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