連載
低次元化モデリング(ROM)をさまざまな視点から考える:1Dモデリングの勘所(16)(4/4 ページ)
「1Dモデリング」に関する連載。連載第16回は「低次元化モデリング(ROM)」をテーマに、その定義や次元化モデリングの方法、さらには低次元化モデリング手法をうまく使いこなすための留意点について解説する。
低次元化モデリング手法をうまく使いこなすには
図13に示すように、低次元化モデリング(3D→1D)により得られたモデルを1D-CAEに取り込み、1D世界の中で機能デザインを行う。1D世界で図3に示した特性(性能、基本形状)、物性を決定し、この結果を基に、実体化設計(1D→3D)、すなわち、構造デザイン行い、形状(3D-CAD)などを決定する。
従って、低次元化モデリング手法を製品開発に適用するに当たっては、3D→1Dだけでなく、実体化のプロセスである1D→3Dにも対応可能な形式でモデル表現する必要がある。
このためには、図3および図4で示したように、物理現象の理解を低次元化モデリングの際の基本として、物性→特性→力学という流れを意識することが肝要である。
次回は、物性を起点としたモデリング(Ashby法)について紹介する。 (次回へ続く)
筆者プロフィール:
大富浩一(https://1dcae.jp/profile/)
日本機械学会 設計研究会
本研究会では、“ものづくりをもっと良いものへ”を目指して、種々の活動を行っている。1Dモデリングはその活動の一つである。
- 研究会HP:https://1dcae.jp/
- 代表者アドレス:ohtomi@1dcae.jp
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