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トヨタ自動車がSILシミュレーションの活用でパワートレイン開発を強化車載ソフトウェア

トヨタ自動車は、dSPACEのSILシミュレーションを活用し、新規車両の開発を強化した。SILおよびHILシミュレーションプラットフォームを利用し、制御ソフトウェアやECUハードウェアを効率的に評価できる開発基盤を構築している。

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 dSPACEは2023年1月24日、同社のSIL(Software-in-the-Loop)シミュレーションを活用し、トヨタ自動車が新規車両の開発を強化したと発表した。パワートレイン制御の検証時に活用することで、制御ソフトウェア開発を効率化した。

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トヨタ自動車の車両 出所:トヨタ自動車

 dSPACEのSILシミュレーションは、シミュレーションプラットフォーム「VEOS」を採用し、「SystemDesk」ソフトウェアで作成した仮想のECU(電子制御ユニット)をさまざまなプラントモデルに統合できる。これにより開発者は、テストサイクルを短縮化できるほか、再現性に優れた結果検証が可能になった。

 また、HIL(Hardware-in-the-Loop)シミュレーションでは、モジュール型リアルタイムシステム「SCLAEXIO」との連携により、テストシナリオやパラメーターモデルなどの成果物をシームレスに活用できる。SILおよびHILシミュレーションプラットフォームを利用することで、トヨタ自動車はテストの標準化を推進し、制御ソフトウェアやECUハードウェアを効率的に評価する開発基盤を構築。量産用ECUの検証と妥当性確認に必要な工数を削減している。

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