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モデルベース開発を取り入れて軸受の超幅狭化と高速化実現:組み込み開発ニュース
ジェイテクトは、先般公開した超幅狭軸受「JTEKT Ultra Compact Bearing」の開発時に、モデルベース開発の手法を採用した。
ジェイテクトは2023年1月16日、2022年10月に公開した超幅狭軸受「JTEKT Ultra Compact Bearing(JUCB)」の開発時に、モデルベース開発(MBD)の手法を採用したことを発表した。MBDの活用で軸受の幅寸法をコンパクト化でき、同軸タイプや3軸タイプeAxleユニットの小型、軽量化に寄与する他、世界最速レベルとなるdmn200万の高回転速度を達成する一助になったという。
MBDは、開発したいモノのモデルをベースに、シミュレーション技術を用いる開発手法。開発期間の大幅な短縮と製品品質の向上が期待できる。JUCBの開発においては、高速回転中の軸受内部の負荷状態と温度分布をMBDで予測することで、耐久性を担保しながら昇温を抑制するバランスの取れた設計を導き出した。
また、従来の片持ち形状の冠形保持器から合わせタイプ保持器に変更したことで、小さな断面積であっても遠心力による保持器の変形を抑えられ、他部品との接触による発熱量を従来比80%削減できた。通常であれば、高速回転用軸受の保持器には高価な樹脂材料を使う必要があったが、保持器材料を変更せずに省スペース化と高速化を両立するめどが立った。
今後はeAxleのほか、建設機械、農業機械、ロボット、ドローンなどの産業機械へもJUCBを適用し、駆動システムの小型化ニーズに応えていく方針を示している。
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