ニュース
ブラザー工業が名古屋に新工場棟建設、インクジェットプリンタ用重要部品を集約:工場ニュース
ブラザー工業は、名古屋市南区の星崎工場敷地内で建設を進めてきた、新工場棟「星崎第13工場」が完成したと発表した。インクジェットヘッドと関連部品の生産を強化する拠点となる。
ブラザー工業は2023年1月11日、名古屋市南区の星崎工場敷地内で2020年8月より建設を進めてきた、新工場棟「星崎第13工場」が完成したと発表した。
星崎第13工場は、鉄筋コンクリートの3階建てで、延べ床面積は約1万2700m2。2023年1月より稼働を開始し、インクジェットヘッドと関連部品を生産する。
事業継続計画の一環として建設された新工場棟は、同社グループの建物では初めて免震構造を採用している。屋上に設置した太陽光パネルにより、工場の稼働に必要な電力の一部を再生可能エネルギーで賄い、CO2の排出を年間で約60t削減する。
同社では、インクジェットプリンタ用の重要部品の生産場所とクリーンルームが複数の施設に分散していたが、これらを星崎第13工場に集約し、星崎工場全体の作業効率を高める。また、一部の加工装置を自動化し、部品を効率的かつ安定的に生産する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- スマート工場化は次段階へ、AI活用の定着とアプリケーション拡大に期待
スマート工場化の動きは着実に広がっている。その中で2022年はAIを活用した「アプリケーションの拡大」をポイントにデータ活用のさまざまな形が広がる見込みだ。 - スマート工場は“分断”が課題、カギは「データ取得」を前提としたツールの充実
工場のスマート化への取り組みは2020年も広がりを見せているが、成果を生み出せているところはまだまだ少ない状況だ。その中で、先行企業と停滞企業の“分断”が進んでいる。新型コロナウイルス感染症(COVID−19)対応なども含めて2021年もスマート工場化への取り組みは加速する見込みだが、この“分断”を解消するような動きが広がる見込みだ。 - スマートファクトリー化がなぜこれほど難しいのか、その整理の第一歩
インダストリー4.0やスマートファクトリー化が注目されてから既に5年以上が経過しています。積極的な取り組みを進める製造業がさまざまな実績を残していっているのにかかわらず、取り組みの意欲がすっかり下がってしまった企業も多く存在し2極化が進んでいるように感じています。そこであらためてスマートファクトリーについての考え方を整理し、分かりやすく紹介する。 - エッジは強く上位は緩く結ぶ、“真につながる”スマート工場への道筋が明確に
IoTやAIを活用したスマートファクトリー化への取り組みは広がりを見せている。ただ、スマート工場化の最初の一歩である「見える化」や、製造ラインの部分的な効率化に貢献する「部分最適」にとどまっており、「自律的に最適化した工場」などの実現はまだまだ遠い状況である。特にその前提となる「工場全体のつながる化」へのハードルは高く「道筋が見えない」と懸念する声も多い。そうした中で、2020年はようやく方向性が見えてきそうだ。キーワードは「下は強く、上は緩く結ぶ」である。 - ブラザー工業、新社屋を総事業費400億円で瑞穂工場内に建設
ブラザー工業は、新社屋を愛知県名古屋市瑞穂区にある瑞穂工場内に建設する。完成は2024年9月を予定している。 - ブラザー工業が港工場内に新倉庫建設へ、産業用領域の事業拡大に向け約50億円投資
ブラザー工業は2023年1月16日、愛知県名古屋市港区にある港工場敷地内に新倉庫「港第2倉庫」を建設することを決定したと発表した。着工は2024年、完成は2025年を予定しており、延べ床面積は1万6000m△△2△△、総事業費は約50億円となる見込み。