ダイハツがDX人材を2025年度までに1000人育成、アプリの社内開発者も:製造マネジメントニュース
ダイハツ工業は、2025年度までにDXビジネス人材を1000人育成するなどのDXのビジョンを発表した。
ダイハツ工業は2023年1月20日、DX(デジタルトランスフォーメーション)のビジョンを発表した。このビジョンに基づいて、BI(Business Intelligence)ツールの活用やアプリ開発に対応できるDXビジネス人材を2025年度までに1000人育成する。これにより全部署でデジタル技術を活用できるようにする。また、必要なアプリを迅速に社内開発するための社内開発者も同年度までに50人育成する。
DXビジョンは「人にやさしいみんなのデジタル」をスローガンとし、デジタル技術の活用により社会課題を解決するとともに、ユーザーの豊かな生活や従業員の幸せを追求していく。また、“アナログ世代”からデジタルネイティブまで全社員がDXビジネス人材になることを目指す。データに基づく意思決定を推進するとともに、組織内に分散したデータを利活用するための基盤構築に取り組む。「2025年の崖」などレガシーシステムによるハードルを取り除き、新しい業務プロセスを実現していく。
これに向けて、効率化や生産性の向上につなげる「デジタルを広める」、ニーズに応えた商品や業務のプロセスを強化する「今を強くする」、ユーザーとデータでつながり新たな価値を生み出す「未来をつくる」という3つの業務変革を並行して推進する。こうした業務変革により、生活に寄り添うクルマづくり、ユーザーの生活を支えるサービス提供、働き方改革による従業員のエンゲージメント向上につなげていく。
DXビジョンの策定を受けて、新たな組織体制として既存のDX推進室からIT基盤業務を分離し、DX機能を独立、強化させる。さらに、各本部機能の代表からなるテーマ別のタスクフォースチームを編成し、タスクフォースチームのリーダーが各本部と連携して取り組みを加速させていく。
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