集合住宅でもEVを、日産自動車と積水ハウスが協力:電動化
日産自動車と積水ハウスは2023年1月12日、集合住宅でEV(電気自動車)の充電環境を普及させる「+e PROJECT」(プラスイープロジェクト)を開始すると発表した。
日産自動車と積水ハウスは2023年1月12日、集合住宅でEV(電気自動車)の充電環境を普及させる「+e PROJECT」(プラスイープロジェクト)を開始すると発表した。
日産自動車が2022年12月に集合住宅に住む人を対象に実施した調査によれば、EVの購入を直近3年以内に検討したことがあるという回答者は76.8%を占めた。ただ、住環境を理由にEVの購入を断念した人が51%、充電設備がないとEV購入は難しいという回答が88.6%に上るなど、住環境がEVの購入検討を左右することが分かった。また、EVの購入を迷うポイントとして最も多かったのは「自宅で充電できないこと」(57.8%)だった。
こうした動向を受けて、日産自動車と積水ハウスは集合住宅に住む人のEV購入を後押しするプロジェクトを始める。集合住宅でEV充電設備を導入する方法をまとめた特設Webサイトを公開した他、2023年3月からは集合住宅でのEVのある暮らしを1泊2日で体験するイベントを実施する。
特設Webサイトでは、誰にEV充電設備の設置を打診するべきか、交渉をサポートしてくれる充電サービス事業者にどのような企業があるかなどを提示する。マンションの管理組合や物件オーナーなどに提出する設置要望書のひな型などもダウンロードできる。
体験イベントは、積水ハウスの賃貸住宅タイプのZEH(ネットゼロエネルギーハウス)「シャーメゾンZEH」で行う。シャーメゾンZEHは屋上に設置した太陽光パネルを各住戸に専用に接続することで、それぞれの入居者が太陽光発電の自家消費や売電を自由に行うことができ、CO2排出量は一般的な賃貸住宅と比べて93%削減、光熱費は36%削減できるという。晴れた日中であれば停電時にも電気を使用できる非常用コンセントも各住戸に備える。体験イベントでは、EVやZEHの設備を利用した料理や防災、ペットとの暮らしなどを提案する。
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