日本で働く外国籍エンジニアの年収中央値は「950万円」:キャリアニュース
TokyoDevが、日本在住で英語を話すさまざまな国籍のエンジニアを対象にした調査結果を発表した。年収の中央値は「950万円」で、勤務先が外資系企業の年収中央値は日本企業の約2倍だった。
主に英語を話すエンジニア人材に特化した求人サイトを運営するTokyoDevは、2022年12月8日、日本在住で英語を話すさまざまな国籍のエンジニアに実施した、働き方や給与、技術に関する調査結果を発表した。同調査はTokyoDevに登録しているエンジニアを対象とし、588人から回答があった。回答者の国籍は、ヨーロッパ38%、北米27%、アジア24%、オセアニア7%、南米3%、アフリカ2%だった。
「年収」の調査では、中央値は「950万円」で、2021年に比べ100万円増加した。年収1000万以上の層は、2021年の35%から41%に増加した。
「勤務先別の年収」を見ると、勤務先が「日本に本社を置く企業」の中央値は「750万円」で横ばいだった。「海外子会社」の中央値は「1450万円」で、2021年の1150万円から増加している。外資系企業に勤務する回答者の年収中央値は、日本企業の約2倍となっている。報酬の差は経験レベル全体で見られ、経験が豊富なほど差が顕著だった。
「技術別の年収」は、Flutter開発者は経験が比較的少なくても高額の年収を得ている。一方、Objective-Cは経験が豊富でも年収が低かった。
「男女別の年収」は、女性は男性よりも経験が浅い傾向にあるが、同様の経験レベルで男女を比較した場合も賃金格差があり、男性エンジニアよりも低い傾向が見られた。
男女別の「仕事に対する満足度」についても調べた。女性は男性よりも仕事に対する満足度が低く、全体的な満足度スコアの中央値が男性8に対し、女性は7だった。これは報酬の低さに起因しているようで、報酬の満足度の中央値が男性7に対し、女性は6だったが、その他の指標は全て中央値が8だった。
技術面、働き方も調査
「使用しているプログラミング言語」を尋ねたところ、1位は「JavaScript」(47%)だった。2位は「Python」(39%)、3位は「HTML、CSS」(34%)となっている。「Rust」は3%から6%に増加している。
「使用しているフレームワーク」は、「React.js」(57%)が最も多く、「Vue.js」を抑えて1位を堅持した。2021年の使用率48%から大幅に増えている。
「1週間の勤務時間」は、「週40〜44時間」が最も多く59%を占めた。「週40時間以上」に該当するのは、全体の26%だった。
「リモートワークの状況」を見ると、「フルリモート」「リモートか出勤を選べる」という回答が70%を占めており、リモートワークが定着化していることが分かった。「出勤必須」は全体の4%だった。
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