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自動車部品業界の2022年特許資産規模ランキング発表、1位はデンソー:知財ニュース
パテント・リザルトは、自動車部品業界の企業を対象に、各社の特許資産を総合的に評価した「自動車部品業界 特許資産規模ランキング2022」を発表した。集計の結果、1位がデンソー、2位が日立Astemo、3位が住友電装となった。
パテント・リザルトは2022年11月29日、自動車部品業界の企業を対象に、各社の特許資産を総合的に評価した「自動車部品業界 特許資産規模ランキング2022」を発表した。
同ランキングは、2021年4月〜2022年3月の1年間に登録された特許を対象に、各特許の注目度を得点化する「パテントスコア」によって評価。企業別に総合得点を集計してランク付けした。集計の結果、1位がデンソー、2位が日立Astemo、3位が住友電装となった。
1位のデンソーは、「回路に異常が生じても演算が継続可能な回転検出装置、およびこれを用いた電動パワーステアリング装置」や「容易に超音波の判別が可能な物体検知装置」の技術が特に注目される。両技術とも日本のほか、中国、アメリカでも出願している。
2位の日立Astemoで注目されるのは、「操舵状況別における運転者の操舵感覚を調整できる制御装置」や「所定荷重が入力された際、より確実にハウジングを破壊できるステアリング装置」だ。
3位の住友電装では、特に「電圧検知線を過電流から保護できる電池配線モジュール」や「無線受信された更新データを用いた不要な制御プログラムの更新を防止できる保存装置」が注目される。
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