小型センサーとスマホでデータを制作できるモバイルモーションキャプチャー:ウェアラブルニュース
ソニーは、モバイルモーションキャプチャー「mocopi」を発売する。小型かつ軽量なセンサーで全身の動きを捉え、スマートフォンの専用アプリケーションでモーションデータを制作できる。
ソニーは2022年11月29日、モバイルモーションキャプチャー「mocopi(モコピ)」を発表した。小型かつ軽量なセンサーで全身の動きを捉え、スマートフォンの専用アプリケーションでモーションキャプチャーやVR(仮想現実)へのリアルタイムなモーション入力ができる。ソニーストアでの販売価格は4万9500円(税込み)で、2023年1月下旬より販売を開始する。
センサーのサイズは直径32×厚さ11.6mmで、重量は8g。頭部や両手首、腰、両足首の6カ所に着用して使用する。付属のマジックテープ式バンドやクリップで、簡単に各センサーを体に固定できる。完全ワイヤレス型のため、電源やケーブルを必要とせず、屋外でも対応できる。
センサーと専用アプリを入れたスマートフォンは、Bluetoothで接続が可能だ。専用アプリで取得したデータを使ってアバターを操作し、スマートフォン上でアバター動画を制作できる。アバターは、初期設定の素材の他に、外部データを取り込んで設定することも可能だ。制作したデータは、mp4などの動画データやモーションデータとしてスマートフォン上に保存できる。
また、mocopiで取得したモーションデータをメタバース関連サービスや3D開発ソフトウェアに連携できる、ソフトウェア開発キットも2022年12月15日より提供。センサーで取得したモーションデータをPCでリアルタイムに取得し、Unityなどの3D開発ツールで編集できる。
同社は今後、mocopiと連携したサービスを開発するパートナー企業を拡大するとしている。
関連記事
- ソニーGはメタバースとモビリティへ成長領域展開、自動車は3つの対象分野を設定
ソニーグループは2022年5月18日、経営方針説明会を開催し、「人に近づく」を経営方針とした事業運営のここまでの成果を訴えるとともに、新たな成長領域として「メタバース」と「モビリティ」を位置付け、事業創出に取り組んでいく方針を示した。 - メタバースは視界良好、メガネ型HMD「MeganeX」が見る未来
「CES 2022」で話題をさらったのが、Shiftallのメタバース用HMD「MeganeX」だ。従来HMDといえば、左右がつながったボックス型を思い浮かべるところだが、まさにメガネのように左右が分離したスタイルは、多くの人に驚きをもって迎えられた。Shiftallの岩佐琢磨氏に、MeganeXの開発経緯やメタバースの未来について聞いた。 - 製造業こそ「メタバース」に真剣に向き合うべき
2022年は「メタバース」に関するさまざまな技術やサービスが登場すると予想されます。単なるバズワードとして捉えている方も多いかと思いますが、ユースケースをひも解いてみると、モノづくりに携わる皆さんや設計者の方々にも深く関わっていることが見えてきます。一体どんな世界をもたらしてくれるのでしょうか。 - アステラス製薬がMRとメタバースを活用、デジタルコミュニケーションの強化へ
アステラス製薬は、同社営業本部傘下のデジタルコミュニケーション部で取り組みを進めているMR(複合現実)やメタバース関連のプロジェクトについて説明。2021年度まで進めてきたPoC(概念実証)の成果を基に、2022年度後半からはさらに規模を拡大した実証や機能拡充を進めていく方針だ。 - AI開発の自動化やメタバースが新技術の“黎明期”、2022年版ハイプ・サイクル
ガートナーは2022年8月10日(現地時間)、「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2022年」を公開した。「過度な期待のピーク期」にはWeb3や分散型アイデンティティーが、「黎明(れいめい)期」にはAI(人工知能)開発の自動化関連技術やメタバース、デジタルツインにプロットされた。 - 新たなフロンティアはメタバース、アクセンチュアが語るその可能性
アクセンチュアは2022年7月5日、世界の最新テクノロジートレンドに関する調査レポート「Technology Vision 2022」の記者発表会を、3次元の仮想空間「メタバース」上で開催した。登壇者や報道陣も自身の分身「アバター」で参加した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.