AI開発の自動化やメタバースが新技術の“黎明期”、2022年版ハイプ・サイクル:製造マネジメントニュース
ガートナーは2022年8月10日(現地時間)、「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2022年」を公開した。「過度な期待のピーク期」にはWeb3や分散型アイデンティティーが、「黎明(れいめい)期」にはAI(人工知能)開発の自動化関連技術やメタバース、デジタルツインにプロットされた。
ガートナーは2022年8月10日(現地時間)、「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2022年」を公開した。「過度な期待のピーク期」にはWeb3や分散型アイデンティティーが、「黎明(れいめい)期」にはAI(人工知能)開発の自動化関連技術やメタバース、デジタルツインにプロットされた。
Web3やNFTなどが“過度な期待のピーク期”
ガートナーの公開したハイプ・サイクルは2000種類を超えるテクノロジーなどの中から、今後押さえておくべき重要なテクノロジーやトレンドをまとめたものである。
各テクノロジーやトレンドは「黎明期」「過度な期待のピーク期」「幻滅期」「啓発期」「生産性の安定期」による区分と、期待度の高低で軸を取ったグラフ上にプロットされる。今後2〜10年にわたって競争優位性をもたらす可能性があるテクノロジーやトレンドが選定されている。
2022年版のハイプ・サイクルでは25個のテクノロジーとトレンドが選ばれた。2020年版と2021年版に引き続き、「幻滅期」「啓発期」「生産性の安定期」にプロットされたものはなかった。
「過度な期待のピーク期」には「分散型アイデンティティー」「NFT(非代替性トークン)」「クラウド・データ・エコシステム」「ファウンデーション・モデル」「Web3」「コンピュテーショナル・ストレージ」などがプロットされた。分散型アイデンティティーやNFTは2021年版でも「過度な期待のピーク期」にあったが、2022年版ではより「幻滅期」に近い位置に置かれている。Web3と併せて最近大きな盛り上がりを見せているこれらの技術やトレンドが、「過度な期待のピーク期」に置かれている点が大きな特徴といえそうだ。
「黎明期」には、「メタバース」「顧客のデジタルツイン」「デジタル・ヒューマン」「インターナル・タレント・マーケットプレース」「スーパーアプリ」など、ガートナーが没入型体験(イマーシブエクスペリエンス)の進化や促進を促すと見なした技術やトレンドがプロットされている。なお同社は、NFT、Web3、分散型アイデンティティーも没入型体験に関わる技術やトレンドと位置付けている。
「オートノミック・システム」「コーザルAI」「ファウンデーション・モデル」「ジェネレーティブ・デザインAI」「機械学習コード生成」など、AI(人工知能)関連の技術やトレンドも「黎明期」に多くプロットされた。特にAI開発やトレーニング、デプロイなどの自動化を支援するAI関連技術やトレンドが選ばれている点も特徴である。
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