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富士フイルムが米国に培地の生産拠点新設、約260億円を投資し2025年に稼働予定工場ニュース

富士フイルムは、子会社のFUJIFILM Irvine Scientificに約260億円を投資し、米国のノースカロライナ州に培地の生産拠点を新設する。同拠点を含む世界5拠点のグローバル生産体制により、バイオ医薬品の研究開発や製造を支援する。

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 富士フイルムは2022年11月22日、子会社のFUJIFILM Irvine Scientificに約260億円の設備投資を実施し、米国のノースカロライナ州に培地の生産拠点を新設すると発表した。同拠点を含めた世界5拠点のグローバル生産体制により、バイオ医薬品の研究開発や製造を支援する。

 着工時期は2023年春を予定しており、2025年の稼働開始を目指す。延床面積は約2万3500m2で、動物由来成分を含まない高品質かつ高機能な培地を生産する。年間生産能力は、粉体培地800t、液体培地3300kl(キロリットル)となる見込みだ。

 細胞培養に必要となる培地は、ワクチンなどのバイオ医薬品や抗体医薬品の需要増加、遺伝子治療などの先端医療の発展により、グローバル規模で市場が成長している。そうした需要増加に対応するため、同社は日本や米国、欧州でcGMP(current Good Manufacturing Practice、現行の医薬品適正製造基準)に準拠した培地の生産拠点を整備している。

 今回、cGMPに準拠した新たな生産拠点を新設することで、受注から納品までのリードタイムを短縮し、顧客サポート力を強化。カリフォルニア州にある既存の生産拠点に加えて、米国市場の培地需要に対応する。また、ニーズに合ったカスタム培地も提供する予定だ。

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