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ホンダが2024年に新型FCV、プラグからの充電にも対応:電動化
ホンダは2022年11月30日(現地時間)、SUV「CR-V」をベースにした燃料電池車(FCV)を米国オハイオ州で2024年から生産すると発表した。
ホンダは2022年11月30日(現地時間)、SUV「CR-V」をベースにした燃料電池車(FCV)を米国オハイオ州で2024年から生産すると発表した。
新型FCVは、燃料電池で発電するだけでなく電気自動車(EV)のようにプラグで充電することもできる。「NSX」などを生産したパフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター(PMC)で組み立てる。車両の詳細は順次発表するとしている。
2016年に開設されたパフォーマンス・マニュファクチュアリング・センターは少量生産向けの生産設備を持つ。熟練した技術者と先進的な生産技術により高い品質を実現する。NSXの他、「TLX」「RDX」「MDX」といったアキュラブランドのモデルなどを手掛けてきた。特殊な組み立て工程が発生するFCVの生産にも適しているとし、新型FCVの生産も担うこととなった。
ホンダは2040年に四輪車に占めるEVやFCVの販売比率を100%とする目標だ。新型FCVもこの目標達成に向けた取り組みの一環となる。
ホンダはFCVの普及拡大に向けて、米国カリフォルニア州の水素補給ネットワークに1400万ドル以上を投資してきた。2013年5月に官民パートナーシップのH2USAにも参加。H2USAでは、自動車メーカーや政府、水素供給業者、水素および燃料電池の産業を結び付けた研究を促進し、費用対効果の高いソリューションの確立を目指している。
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