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フローティングリニア技術の活用で、複雑な同時多品種生産が可能に:スマートファクトリー
花王は、フローティングリニア技術を活用した加飾成形技術とダイナミックセル生産技術を開発した。新たな価値のある商品やサービスの提供に加え、自由度の高い搬送技術により、複雑な同時多品種生産が可能になる。
花王は2022年11月10日、フローティングリニア技術を活用した、加飾成形技術とダイナミックセル生産技術を開発したと発表した。B&Rと京都製作所との協働による成果で、新たな生産システムを構築し、2023年中に稼働する予定だ。
永久磁石を内蔵した物体を浮遊させて搬送するフローティングリニア技術は、6次元の動作で部材を自在かつ高精度に移動、回転、傾斜ができる。フローティングリニア技術を活用することで、多様化するニーズに合うデザインができる加飾成形技術と、効率的な少量多品種生産が可能なダイナミックセル生産技術を開発した。
新開発の加飾成形技術により、新たな価値のある商品やサービスの提供が可能となり、パーソナライズなマーケティングへの転換を図る。また、フローティングリニア技術の自由度の高い搬送技術により、柔軟で迅速な品種の切り替えに対応。異なる品種を同じラインに投入し、生産速度に応じて加工の順序を動的に変更するなど、複雑な同時多品種生産が可能になる。
今後は、AI(人工知能)の導入や前後工程をデジタルで接続、連携することで大幅な機能拡張が期待できるなど、効率的な生産システムの開発を進め、サステナブルなサプライチェーンの構築を目指す。
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