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エッジAIセンシングプラットフォームの有償クラウドサービスを提供開始:人工知能ニュース
ソニーセミコンダクタソリューションズは、エッジAIセンシングプラットフォーム「AITRIOS」から、クラウドサービス「Console Developer Edition」を有償提供する。エッジデバイスのセットアップなどを可能にする。
ソニーセミコンダクタソリューションズは2022年11月9日、エッジAI(人工知能)センシングプラットフォーム「AITRIOS(アイトリオス)」から、クラウドサービス「Console Developer Edition(コンソールデベロッパーエディション)」を有償で提供すると発表した。
AITRIOSは、AIカメラを活用したセンシングソリューションの効率的な開発と導入を支援するプラットフォーム。これまで、一部サービスを無償で提供し、世界各国で累計20件以上の実証実験を進めながら、実用化を目指してきた。
構成サービスの1つであるConsole Developer Editionは、デバイスプロビジョニング、デプロイメント、モデルリトレーナー、デバイスコントロール、インサイトモニタリング、AIモデルマネジメント機能を備える。
同社のクラウドインフラを利用したエッジデバイスのセットアップ、クラウドへの接続、アプリケーションやAIモデルの開発、ソリューションの運用を可能にし、工数低減や人材支援に貢献する。
同月からAITRIOS上のマーケットプレースで国内向けに販売し、同年度中にアメリカおよびヨーロッパの一部地域へ展開する予定だ。課金体系は、提供する機能ごとに異なる。なお、Console Developer Editionに付随する各種SDKは、無償で提供する。
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