ENEOSの急速充電サービス向けにNECがマルチ認証・課金システム:電動化
NECは2022年11月21日、ENEOSが提供を開始したEV(電気自動車)の急速充電サービス「ENEOS Charge Plus」向けにマルチ認証・課金システムを提供すると発表した。
NECは2022年11月21日、ENEOSが提供を開始したEV(電気自動車)の急速充電サービス「ENEOS Charge Plus」向けにマルチ認証・課金システムを提供すると発表した。
NECとENEOSは、EVのさらなる普及に向けて2021年5月にEV充電事業に関する協業検討に合意。その一環で2022年6月に、NECが商業施設などで展開してきたEV充電サービス事業の運営をENEOSに譲渡した。EV充電器の運用管理システムはNECが引き続き担当し、両社の強みを生かしながら急速充電サービスを展開する。今回のマルチ認証・課金システムも協業の一環となる。
今回NECが提供したマルチ認証・決済エッジ端末は、FeliCaなどの非接触型ICカード認証や、電子マネー、非接触クレジットカード、QRコードなどさまざまな決済方法に対応。急速充電器の利用者の多様なニーズに応えることで、充電サービスの利便性を高める。NECは、これまでのEV充電事業の運営で培った運用面やシステム面の経験、ノウハウを生かし、EVユーザーの認証や課金管理など必要な機能をクラウド上でワンストップで提供できるシステムをENEOS向けに開発した。
ENEOSは全国1万2000カ所以上のガソリンスタンドのネットワークを生かしてEVの急速充電器の設置を拡大しようとしている。NECは、充電器向けのマルチ認証・決済エッジ端末の開発、導入だけでなく、充電の状況や実績を管理するマルチ認証・課金クラウドサービスまでをトータルで提供していく。
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