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ニコンの「高精度ローカライザー」はμmレベルの絶対位置計測が可能JIMTOF2022

ニコンは、「第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2022)」において、μmレベルの絶対位置計測を可能にする「高精度ローカライザー」を披露した。現在開発中の技術であり、JIMTOF2022での展示により市場需要などを見定めて完成度を高めていく考えだ。

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 ニコンは、「第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2022)」(2022年11月8〜13日、東京ビッグサイト)において、μmレベルの絶対位置計測を可能にする「高精度ローカライザー」を披露した。現在開発中の技術であり、JIMTOF2022での展示により市場需要などを見定めて完成度を高めていく考えだ。

ニコンの「高精度ローカライザー」のデモ展示
ニコンの「高精度ローカライザー」のデモ展示[クリックで拡大]

 今回展示した高精度ローカライザーは、ロボットアームや工具、加工対象などに設置したガラス製のマーカーをレーザートラッカーで捉えることで、3D空間内にμm精度で座標を構築して絶対位置を測定できる。ガラス製マーカーの位置測定精度は5〜10μmで、6DoF(6自由度)情報の精度についても数十μm程度を確保できているという。これまでの工作機械や産業用ロボットの位置測定精度はmmレベルが一般的で、高精度な場合でも0.1mm程度だった。

レーザートラッカーガラス製のマーカー レーザートラッカーにより(左)、ロボットアームや加工対象などに設置したガラス製のマーカー(左)の絶対位置を測定する[クリックで拡大]

 システム構成としては、まずステレオカメラによる大まかな位置測定を行ってから、高精度ローカライザーによって絶対位置を測定することを想定している。

 なお、デモ展示では、現行のロボットを使った生産システムに組み込んで、高精度ローカライザーによる正確な手先位置でより高精度の加工を行うという内容をイメージしていた。

「高精度ローカライザー」のデモの内容
「高精度ローカライザー」のデモの内容[クリックで拡大]
微妙にずれている状態「高精度ローカライザー」で位置を補正 加工対象の穴に工具を挿入するデモ。微妙にずれている状態から(左)、「高精度ローカライザー」で位置を補正することで工具を挿入できた(右)[クリックで拡大]

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