3Dプリンタとバイオプラスチックコンポジット材で制作したオブジェを展示:3Dプリンタニュース
JR東日本は東京都港区の複合施設「ウォーターズ竹芝」に、バイオ3Dプリンティングで制作したオブジェを展示する。自然景観や周辺環境との関係を大切にし、新たな庭を創る取り組みの第2弾になる。
東日本旅客鉄道(JR東日本)は2022年10月17日、東京都港区の複合施設「WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)」において、バイオ3Dプリンティングで制作したオブジェを展示する取り組みを発表した。慶應義塾大学と連携し、水辺空間に新しい庭を創る「みらい作庭記 II -2022 Autumn-」を開催する。
『作庭記』は、平安時代に記された日本最古の庭園書。作庭の基本的な作法がまとめられ、現代でも参考にされているという。「みらい作庭記」は、そのコンセプトを取り入れ、3Dプリンタと独自開発のバイオプラスチックコンポジット材を用いて制作したオブジェを、自然景観や周辺環境との関係を大切にしながら配置し、新たな庭を創る取り組みだ。第1弾は、2021年12月に開催された。
第2弾となる今回は、2022年11月3〜6日(開催時間は11〜16時/入場無料)に開催予定。作品は、ウォーターズ竹芝のアトレ竹芝シアター棟1階とプラザ(芝生広場)付近に展示される。
展示品は、慶應義塾大学 環境情報学部 4年の坂田拓人氏による「和葉」、同4年の鳥居巧氏による「菌糸の間(ま)」、同4年の松木南々花氏による「つちだるま」の3作品だ。食料残渣(ざんさ)などを活用したDIYバイオプラスチックや生分解性プラスチック、新たなバイオマテリアルとして注目される菌糸などと3Dプリントを組み合わせて創られている。
なお、展示されるオブジェから、未来の「庭」がどのような場所であるべきかなどを広く議論するため、ハッシュタグ「#みらい作庭記」を用いた情報発信や意見交換も実施される予定だ。
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