ホンダに続き日産向けも受注、日立アステモが電動アクスル事業拡大:電動化
日立Astemo(アステモ)は2022年10月31日、ジヤトコが日産自動車に供給する電動パワートレイン向けにモーターとインバーターを受注したと発表した。ジヤトコがティア1サプライヤーとしてシステムインテグレーションを行う。日立Astemoは角線を用いた高効率/低損失のモーターと高効率なインバーターを納入する。
日立Astemo(アステモ)は2022年10月31日、ジヤトコが日産自動車に供給する電動パワートレイン向けにモーターとインバーターを受注したと発表した。ジヤトコがティア1サプライヤーとしてシステムインテグレーションを行う。日立Astemoは角線を用いた高効率/低損失のモーターと高効率なインバーターを納入する。
日産自動車は2030年度に向けた長期ビジョンを2021年11月に発表。その中で、シリーズハイブリッドシステム「e-POWER」やEV(電気自動車)のパワートレインについて、ジヤトコとともに主要部品の統合や軽量化、効率向上を進める方針を示した。
具体的には、2026年度までに、2019年度発売のリーフと比べて30%のコスト削減を目指す。また、パワートレインのコンポーネント小型化と、高エネルギー密度の全固体電池を組み合わせることにより、クルマの新たなパッケージングを実現するとしている。
2026年度までにEVとe-POWER搭載車20車種を投入する。このうちの1車種は軽自動車タイプのEV「サクラ」だ。ラインアップ拡充により、グローバルでの電動車比率は50%以上に拡大する。地域別では欧州で75%以上、日本で55%以上、中国で40%以上に引き上げる計画で、米国は、2030年度までにEVのみで電動車比率を40%以上とする。
日立Astemoは、ホンダが2026年からグローバルに展開するEV向けの電動アクスル(eAxle)も受注している。ホンダ向けではティア1サプライヤーとなって、SiCパワー半導体を用いた高効率インバーター、角線を使用した高効率低損失なモーター、ギアメーカーによる小型で静粛性が高いギアボックスを組み合わせ、一体駆動ユニットとしてホンダに納入する。
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