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DX時代の「グローバルPLM」(2):工場間での実績情報共有を可能にするDX時代のPLM/BOM導入(9)(3/3 ページ)

本連載では製造業DXの成否において重要な鍵を握るPLM/BOMを中心に、DXと従来型IT導入における違いや、DX時代のPLM/BOM導入はいかにあるべきかを考察していく。第9回は、音更さんと鹿追さんがSCMと生産情報実績と、グローバルPLMの関係についてディスカッションする。

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業務ルール標準化が前提

検索の話は、在庫情報についても同じことがいえるのでしょうか?


そうですね。先ほどの例だと、他工場と在庫情報を共有することで、自工場で在庫を抱え込むのではなく、他工場と連携しつつ、グループレベルで在庫保有量を最適化できました。


漠然としていたグローバルPLMやSCMについて、理解が深まりました。でもこれらの話は、鹿追さんが前回おっしゃったように、あらかじめグローバルレベルで業務ルールを標準化しておくことが前提なんですよね?


その通り。大事なことを覚えていてくれて、ありがとうございます。


いえいえ、とんでもございません。本日、教えていただいたことを参考にして、自社のグローバルPLM企画を具体化していきます!


ところで鹿追さん、実は前回から出てきているPLMやBOMというのが何なのか、実はまだよく分かっていなくて……。次回のセッションではこの点について、もう少し詳しく教えていただけませんか?


そうですね。PLMやBOMの重要性や複雑性は、10年前と比べて、かなり高まったように感じます。以前からの環境変化も合わせて、基本的なことを解説しましょうか。では、本日はありがとうございました。


こちらこそ、ありがとうございました!


⇒連載「DX時代のPLM/BOM導入」バックナンバー
⇒製造マネジメントフォーラム過去連載一覧
⇒特集「製造業DX 事例集」はこちら

著者プロフィール

三河 進
株式会社グローバルものづくり研究所 代表取締役

大阪大学基礎工学部卒業。

大手精密機械製造業において機械系エンジニアとして従事後、外資系コンサルティングファーム、大手SI会社のコンサルティング事業を経て、現職に至る。
専門分野は、製品開発プロセス改革(3D設計、PLM、BOM、モジュラー設計、開発プロジェクトマネジメントなど)、サプライチェーン改革、情報戦略策定、超大型SIのプロジェクトマネジメントの領域にある。また、インターナショナルプロジェクトにも複数従事経験があり、海外拠点のプロセス調査や方針整合などの実績もある。

主な著書

・「図解DX時代のPLM/BOMプロセス改善入門」,日本能率協会マネジメントセンター(2022)

・「5つの問題解決パターンから学ぶ実践メソッド BOM(部品表)再構築の技術」,日本能率協会マネジメントセンター(2018)

・「製造業の業務改革推進者のためのグローバルPLM―グローバル製造業の課題と変革マネジメント」,日刊工業新聞社(2012)

・「BOM/BOP活用術」,日経xTECH(2016)

・「グローバルPLM〜世界同時開発を可能にする製品開発マネジメント」,ITメディア社MONOist(2010)など多数

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