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LIXILが新たなIoT実験住宅を公開、スマートホームの進化をさらに加速製造業IoT(1/2 ページ)

LIXILが“住まいの未来”をコンセプトにしたIoT実験住宅「みらいえらぼ」(埼玉県越谷市)を開設した。2021年7月から展開しているIoTホームリンク「Life Assist2」を強化するためのオープンイノベーションの場であるとともに、住宅建築関連のプロユーザーに向けた最先端のスマートホームのショーケースとしても活用していきたい考えだ。

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 LIXILは2022年10月12日、“住まいの未来”をコンセプトにしたIoT(モノのインターネット)実験住宅「みらいえらぼ」(埼玉県越谷市)を開設し、メディア向けに公開した。同社のIoT実験住宅としては、「U2-Home(ユースクエアホーム)」「U2-HomeII(ユースクエアホーム・ツー)」に次ぐもので、LIXILが2021年7月から展開しているIoTホームリンク「Life Assist2」を強化するためのオープンイノベーションの場であるとともに、住宅建築関連のプロユーザーに向けた最先端のスマートホームのショーケースとしても活用していきたい考えだ。

LIXILの新たなIoT実験住宅「みらいえらぼ」の外観
LIXILの新たなIoT実験住宅「みらいえらぼ」の外観[クリックで拡大]

 同社は2011〜2016年に東京大学 生産技術研究所との協働でスマートホームの実証実験を行った「COMMAハウス」に始まり、2013〜2018年には自社でIoT/スマートホームの基礎研究を行う「U2-Home」を千葉県野田市に設け、2019年からはU2-Homeを旧本社ビル(東京都江東区)の隣に移築した「U2-HomeII」で効果検証から市場導入に向けたより実践的な研究開発を行うなど、IoT実験住宅の取り組みを積極的に進めてきた。これらの成果として製品化されたのがLife Assist2である。

LIXILの倉林慶太氏
LIXILの倉林慶太氏

 今回開設したみらいえらぼは、これまでのIoT実験住宅で培ってきた知見やノウハウを引き継ぎながら、スマートホームの進化、成長、普及をさらに推進することを目的としている。さまざまな住宅設備機器/建材やセンサー、家電などとの連携が可能なLife Assist2を中核に据えつつ、LIXILの住宅設備機器/建材に限らず最新機器とつなげることで、スマートホームの価値を訴求しつつ新たな研究開発を進めていくために、LIXIL本体とLIXIL住宅研究所で共同運営する体制となっている。

 LIXIL LIXIL Housing Technology デバイス事業部 デバイス商品開発部 第3開発室 室長の倉林慶太氏は「人、物、家、社会が情報で結ばれた『住生活の未来』の創造拠点というIoT実験住宅のコンセプトと併せて、アイデア、テクノロジー、サービス、トレンドも掛け合わせて新たな価値を生み出していきたい」と語る。

 みらいえらぼは、LIXIL住宅研究所が2018年に開設したコンセプトホーム「人生100歳時代の未来住宅 五世代」をリノベーションしたものだ。4世帯(4世代目に小さな子どもがいる想定から“五世代”となっている)が1つ屋根の下で暮らせる間取りとなっており、延べ床面積も212m2とかなり広い。U2-Home/U2-HomeIIの72.87m2と比べると約3倍になる。

 「人生100歳時代の未来住宅 五世代」の模型 「人生100歳時代の未来住宅 五世代」の模型 「みらいえらぼ」の基になった「人生100歳時代の未来住宅 五世代」の模型。内部構造が分かるようになっている[クリックで拡大]
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