クルマの運転が苦手な人を的確に理解してくれる、そのうれしさについて：オートモーティブメルマガ 編集後記

分かってもらえるのはうれしいですよね。

[齊藤由希，MONOist]

　この記事は、2022年10月12日発行の「オートモーティブ メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。

クルマの運転が苦手な人を的確に理解してくれる、そのうれしさについて

　最近、運転免許を取ったばかりのころのことをよく思い出します。運転免許を取る前、教習所の段階から大変でした。なぜなら私はとても運動が苦手だからです。

　運動が得意な方には分からないかもしれませんが、私のようなどんくさい人間にとっては、言われた通りに、あるいは思った通りに手足を動かすのはあまり簡単なことではありません。その動作にしっくりきて、手足をスムーズに動かせるようになるまで人並み以上に時間がかかります。

　例えば、駐車スペースに車両を真っすぐに収めるための一連の動作の中には、「いまタイヤがどの方向を向いているか分からない」「ステアリングを回すとバックするときにクルマがどう動くか分からない」「ステアリングをどれだけ回した状態なのか分からない」「ステアリングを回すときにうまく持ち替えられなくて左右の腕が絡まる」「駐車スペースと自分のクルマの位置関係が分からない」「隣の駐車スペースのクルマや柱にどこまでならぶつからないのか分からない」などたくさんのハードルがあるのです。