検索
ニュース

NECのベクトルプロセッサが進化、性能は2.5倍で電力効率も2倍に組み込み開発ニュース(2/2 ページ)

NECがベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」の新モデル「SX-Aurora TSUBASA C401-8」について説明。データセンター向けとなるC401-8は、従来モデルの「SX-Aurora TSUBASA B401-8」と比べて2.5倍の処理性能と2倍の電力効率を実現したことを特徴とする。

Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

アプリケーションの互換性は維持

 SX-Aurora TSUBASAは、専用UNIXをOSとしていたSX-ACEとは異なり、インテルやAMDのCPUを搭載するLinuxサーバにPCI Expressカード型のVEを組み込むアーキテクチャとなっている。これにより、Linuxのソフトウェア資産を利用できるとともに、ベクトルプロセッサが得意とする統計型機械学習や熱流体/電磁場解析などのアプリケーションをアクセラレータとなるVE上で処理できるようになっている。

「SX-Aurora TSUBASA」はLinux OS環境なのでさまざまなソフトウェア資産を利用できる
「SX-Aurora TSUBASA」はLinux OS環境なのでさまざまなソフトウェア資産を利用できる[クリックで拡大] 出所:NEC

 特に、電磁場解析、計算科学、構造解析、流体解析をはじめとする高度なエンジニアリングシミュレーションについてはアプリケーション側での対応が進みつつある。新モデルのC401-8でもこれらのアプリケーションを利用できるようになっており、互換性は確保できているという。

「SX-Aurora TSUBASA」で利用可能な解析系のアプリケーション
「SX-Aurora TSUBASA」で利用可能な解析系のアプリケーション[クリックで拡大] 出所:NEC

 なお、SX-Aurora TSUBASAは、VEを製品に組み込む組み込みソリューションから、1〜2枚のVEをLinuxサーバに組み込むエッジモデル、3〜8枚のVEを用いるオンサイトモデル、より大規模なデータセンターモデルをラインアップしている。今回発表したC401-8はデータセンターモデル向けであり、組み込みソリューションやエッジモデル、オンサイトモデルについては従来モデルの展開を継続する予定だ。

「SX-Aurora TSUBASA」の製品展開
「SX-Aurora TSUBASA」の製品展開。組み込みソリューション、エッジモデル、オンサイトモデル、データセンターモデルをそろえている[クリックで拡大] 出所:NEC

 なお、VEのロードマップはB401-8が「VE20」、C401-8が「VE30」に相当する。今後は、2025年以降に次世代の「VE40」、次々世代の「VE50」などが計画されている。

VEのロードマップ
VEのロードマップ[クリックで拡大] 出所:NEC

⇒その他の「組み込み開発ニュース」の記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ |       
ページトップに戻る