「コロナ禍でキャリアビジョンが変化した」と33.6%が回答:キャリアニュース
Adecco Group Japanが「コロナ禍とライフビジョン・キャリアビジョンに関する調査」の結果を発表した。33.6%が「コロナ禍でキャリアビジョンが変化した」と回答し、変化した要因で最も多かった回答は「働き方の変化」だった。
Adecco Group Japanは2022年9月20日、「コロナ禍とライフビジョン・キャリアビジョンに関する調査」の結果を発表した。
同調査は、正社員として働く日本全国の30〜50代の会社員1500人(各世代男女250人ずつ)を対象とした。また、同調査ではライフビジョンを「どんな生き方をしたいかについての理想像」とし、キャリアビジョンを「今後の仕事や働くことについての理想像」と定義している。
初めに、「あなたには、自身の人生に関するビジョン(ライフビジョン)がありますか」と尋ねたところ、「ある」が16.4%、「どちらかといえばある」が37.3%となり、53.7%がライフビジョンがあると回答していることが分かった。
次に、ライフビジョンがあると回答した人に、ライフビジョンが新型コロナウイルス感染症の影響(コロナ禍)によって変わったか尋ねた。その結果、「変わった」が11.2%、「どちらかといえば変わった」が25.6%となり、36.8%がコロナ禍によってライフビジョンが変化したと回答した。
コロナ禍でライフビジョンが変わったと回答した人に、コロナ禍におけるどのようなことが、ライフビジョンの変化につながったかを尋ねた。最も多かったのは「ライフスタイルの変化(外出自粛など)」(44.6%)だった。次いで、「将来について考える時間の増加」(41.2%)、「日本の経済の停滞感」(32.8%)となっている。
コロナ禍でのキャリアビジョンの変化、最大の要因は「働き方の変化」
続いて、自身のキャリアに関するビジョン(キャリアビジョン)があるかを尋ねたところ、「ある」が8.7%、「どちらかといえばある」が29.3%となり、38.0%がキャリアビジョンがあると回答したことが分かった。
キャリアビジョンがあると回答した人に、コロナ禍によってキャリアビジョンは変わったかと尋ねると、「変わった」が8.9%、「どちらかといえば変わった」が24.7%となり、33.6%がコロナ禍によってキャリアビジョンが変化したと回答した。
次に、コロナ禍でキャリアビジョンが変わったと回答した人に、コロナ禍におけるどのようなことが、キャリアビジョンの変化につながったかを尋ねた。その結果、「働き方の変化(リモートワークの導入など)」(36.5%)が最も多かった。次いで「自身の職種の将来に対する不安」(35.4%)、「将来について考える時間の増加」(29.2%)となっている。
コロナ禍でキャリアビジョンが変わったと回答した人に、キャリアビジョンが変わったことにより起こした行動を尋ねたところ、最も多かったのは「資格や新しい分野の勉強を始めた」(25.0%)だった。次いで「何もしていない(計画中を含む)」(22.9%)、「新たなスキルの獲得に取り組んだ」(21.9%)となっている。
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