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金属3Dプリンタで多様な試験造形が可能、ソディックがアタッチメント方式ユニット発売:FAニュース
ソディックは、1台の金属3Dプリンタでさまざまな粉末の試験造形ができる「Material Trial Unit」シリーズを発表した。アタッチメント方式の採用により取り扱いやすく、試験造形に柔軟に対応する環境の整備が可能になる。
ソディックは2022年7月13日、1台の金属3Dプリンタで、さまざまな粉末の試験造形ができる「Material Trial Unit」シリーズの販売開始を発表した。販売予定価格は、「Material Trial Unit A」が50万円、「Material Trial Unit B」が70万円(各税別)だ。
試験造形対応ユニットMaterial Trial Unitシリーズは、同社の金属3Dプリンタ「OPM」「LPM」シリーズ向けに開発。アタッチメント方式の採用により、ユーザー自身で取り付け、取り外し、清掃などが容易にでき、簡単かつ低コストでさまざまな金属粉末の試験造形ができる。
粉末供給が3Dプリンタ機内で完結するため、大掛かりな粉末材料の交換作業は不要だ。交換時の粉末暴露など、作業者への負担を大幅に軽減できる。
対応機種は「OPM250L」「OPM350L」「LPM325」「LPM325S」で、造形可能サイズはMaterial Trial Unit Aが80×80×20mm、Material Trial Unit Bが50×50×100mmとなっている。
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