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ルアー開発に「CATIA」を活用するジャッカル、直感的かつ数値的な操作が“肝”:3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPAN 2022(2/2 ページ)
ダッソー・システムズは年次カンファレンス「3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPAN 2022」をオンラインで開催(会期:2022年7月6〜26日)。本稿では、ユーザー事例講演の中から、滋賀県の釣り具メーカーであるジャッカルの講演「Imagine&Shapeを活用した釣り用ルアーの開発事例」の内容をお届けする。
3DEXPERIENCE CATIA導入、クラウドなど最新機能をルアー開発に
ジャッカルでは2012年にCATIA V5を導入し、その後、2021年にライセンスを追加導入する際に、「3DEXPERIENCE CATIA」を新たに採用するに至ったという。
3DEXPERIENCE CATIAの採用理由について、塚本氏は「CATIA V5で使ってきたImagine&Shape機能を搭載しており、これまで蓄積してきたデータ資産についても互換性があり、制御点などもそのままインポートして活用できる。さらにクラウドをはじめとする新機能を完備している点にも期待している」と語る。
そして、今後は、3DEXPERIENCE CATIAに搭載されている新機能なども駆使しながらルアー開発に役立てたいとしている。
講演の後半では、3DEXPERIENCE CATIAを用いたルアー開発の様子もデモ映像で紹介した。
ジャッカルでは特にクラウドプラットフォームの利点を享受しているとし、より安全にデータ管理が行えるようになり、データ共有も容易になった点や、使用環境に縛られることなく、どのPCからでもログインして利用できる点は、「出張先、海や川などの出先でデータ修正をすることも多いので便利に使っている」(塚本氏)という。
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