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家電製品などのIoT化をワンストップ支援、Dynabook子会社がノウハウ生かす【訂正あり】日本ものづくりワールド 2022

シャープの子会社であるAIoTクラウドは「日本ものづくりワールド 2022」において、ワンストップで製品のIoT化をサポートする「カンタンIoT開発支援サービス」の紹介を行った。

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 Dynabookの子会社であるAIoTクラウドは「日本ものづくりワールド 2022」(東京ビッグサイト、2022年6月22〜24日)において、製品のIoT(モノのインターネット)化をワンストップでサポートする「カンタンIoT開発支援サービス」を紹介した。

【訂正】初出時に記事タイトル、記事本文で、AIoTクラウドを「シャープ子会社」と紹介していましたが、正確な表現に訂正しています。


IoT化したシャープの「ヘルシオ ホットクック」をサンプル展示[クリックして拡大]

通信モジュール上で動くソフトウェア開発も不要化

 AIoTクラウドは2019年にシャープから独立し、2021年1月にDynabookの子会社となった企業で、これまでに空気清浄機やエアコンなど700種類に及ぶ製品のIoT化を手掛けてきた。AIoTクラウドが持つクラウドサーバには200万台以上が接続しているという。

 カンタンIoT開発支援サービスは、Wi-Fi接続対応のIoT通信モジュールから、モジュールが収集した各種IoTデータを可視化するアプリケーション、IoTデータを集積するクラウドサーバを一括で提供するサービスだ。主な顧客としては、家電製品や産業機器のメーカーなどを想定する。


AIoTが提供するIoT通信モジュール[クリックして拡大]

 IoT通信モジュールを製品に組み込み、MCUと連携することで、各種IoTデータを取得、送信できるようになる。収集可能なIoTデータの種類は、製品に搭載したセンサーに依存する。また、機器データを取得するだけでなく、例えば調理器の場合、レシピやメニューをダウンロードするといった仕組みを作ることも可能だという。

 AIoTクラウドの担当者は「従来はIoT通信モジュール上で稼働する通信用ソフトウェアを開発するのは難しく、IoT化の障壁となっていた。当社のサービスはこれも含めて一括で提供するので、MCUと連携するだけで使用できる」と語った。


アプリケーションのサンプル画面[クリックして拡大]

 製品購入者は、収集されたIoTデータをスマートフォンのアプリケーション上で機器別に確認できる。例えば、空気清浄機であれば、稼働状況や空気の状態などが把握できる。アプリケーションのUI(ユーザーインタフェース)は、AIoTクラウドが用意したテンプレートからメーカーが自由に設定可能だ。また、産業機器にIoT通信モジュールを搭載した場合など、スマートフォンではなくPC上のダッシュボードからステータスを確認したい、というニーズにも対応する。

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