最大定格出力1500Wのファイバーレーザーハンディ溶接機、電力消費量を76%削減:FAニュース
アマダは、最大定格出力1500Wのファイバーレーザーハンディ溶接機「FLW-1500MT」の販売を開始した。高出力化やウォブリング機能の搭載により溶接能力が向上し、電力消費量を約76%削減することで省エネにも寄与する。
アマダは2022年5月10日、最大定格出力1500Wのファイバーレーザーハンディ溶接機「FLW-1500MT」の販売開始を発表した。販売価格は1860万円(税別)で、年間200台の販売を目指す。
最大ピーク出力2500W、最大定格出力1500Wの高出力化により、従来機と比べて貫通する際の板厚や、R面溶接の溶け込み能力が向上している。また、SPCC板厚1.6mmの溶接加工時の電力消費量を約76%削減しており、省エネ性能も向上した。
新たに搭載したウォブリング機能は、光の周期や振幅を自由に可変でき、板厚や材質、仕上がりによって溶接の幅を変えられる。細く鋭いビームを揺動することで、従来は難しかったR面溶接や隙間への溶接範囲の拡大およびフィラー溶接が容易になり、ステンレスや軟鋼に加え、板厚4mmまでのアルミも高品位な溶接ができる。
レーザー溶接用無線ヘルメットを採用し、素材からの反射光やヘルメット非装着時のレーザー出射を防止する。材料からトーチの先端が外れるとレーザー出射が止まる材料センサー、空打ちを瞬時に防止するプラズマセンサーにより、誤出射を防止するなど、安全機能を強化した。
また、専用のアプリケーションにより、モバイル操作に対応した。ワーク上で滑りやすい導電性カーボン製ノズルを採用するほか、L型トーチによりノズルを細くし、加工点の視認性を高めて狭小部への溶接を容易にした。
本体サイズ630×900×880mm、重量95kgのコンパクトな一体型設計で、従来機より設置面積を約42%削減。キャスター付きで移動しやすく、現場の省スペース化や柔軟なレイアウトに貢献する。
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