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ゾーンECU向け車載ECU仮想化ソリューションプラットフォームを発表車載ソフトウェア

ルネサス エレクトロニクスは、「車載ECU仮想化ソリューションプラットフォーム」を発表した。同社の車載MCUとETASのハイパーバイザーソフトウェアを統合したもので、マイコンベースのゾーンアーキテクチャへの移行を支援する。

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 ルネサス エレクトロニクスは2022年4月26日、複数のアプリケーションを1つのECUにまとめられる「車載ECU仮想化ソリューションプラットフォーム」を発表した。同年5月末から提供を開始する。

 同社の車載マイコン「RH850/U2x」と、ETASのハイパーバイザーソフトウェア「RTA-HVR」を統合したもので、マイコンベースのゾーンアーキテクチャへの移行を支援する。ユーザーは、従来のソフトウェアを最大限に利用しつつ、最小限の開発工数で車両の低消費電力化やワイヤハーネスの軽量化、設計難易度の低減を図れる。

キャプション
ゾーンECU向け「車載ECU仮想化ソリューションプラットフォーム」[クリックで拡大] 出所:ルネサス エレクトロニクス

 RH850/U2xシリーズは、E/E(電気電子)アーキテクチャに最適なクロスドメイン対応の車載向けマイクロコントローラーだ。最大8コアの「RH850/U2B」、最大4コアの「RH850/U2A」を含む。

 ハードウェア仮想化支援機構や高度なセキュリティ機能、アプリケーションごとのリアルタイム動作を保証するNoC(Network on Chip)構造も備える。RH850/U2Bは、QoS(Quality of Service)機能も有する。

 RTA-HVRは、RH850/U2xのハードウェア仮想化支援機構と連携し、仮想マシンを1つ以上構築できる。仮想マシンは空間的かつ時間的に分離されるため、互いに干渉することなく、車載レベルの機能安全やセキュリティ要件を満たせる。

 同社は、RTA-HVRを活用してシングルコア、マルチコアなど多彩な仮想マシン構成を試せる「RH850/U2x用ゾーンECUスタータキット」も提供する。

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