クラウド上での医療情報ガイドラインに準拠したシステム運用を支援:医療機器ニュース
キヤノンITソリューションズは、国の定めるガイドラインに準拠した、クラウド上での医療情報システム運用を支援する「医療ITクラウドコンプライアンスサービス」の提供を開始した。
キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は2022年5月10日、国の定めるガイドラインに準拠した、クラウド上での医療情報システム運用を支援する「医療ITクラウドコンプライアンスサービス」の提供を開始した。基本料金は月額5万円、手数料はAWS(アマゾンウェブサービス)利用料金の10%、AWS利用料金は利用内容に応じた従量課金となる(各税別)。
同サービスは、医療情報を扱う医療機関、医療系メーカー、ヘルステック企業、医療業界への参入を検討中の他業種企業などに向けて提供。クラウドを利用する際に、厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」、経済産業省および総務省「医療情報を取り扱う情報システム・サービスの提供事業者における安全管理ガイドライン」の2つのガイドラインへの対応を支援する。
医療情報を取り扱うシステム向けにAWSアカウントを提供するほか、キヤノンITSによるAWSサポートの1次窓口や導入支援も提供する。また、監査に必要な情報を収集、整理し、AWS上で稼働する医療情報システムの監査用情報として提供。クラウド環境としてAWS利用する際のコンプライアンス対応をカバーしている。さらに今後、AWS上に構築した医療情報システムのコンプライアンス対応もカバーする予定だ。
キヤノンITSは同サービスの提供により、従来の企画、立案、開発、構築フェーズに加え、展開や運営フェーズにも医療ITのクラウド活用サービスを拡大することになる。これにより、ライフサイクル全般をワンストップで提供していく。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ネコは同居しているネコや人の名前を学習している
ネコは同居しているネコや人間の名前を学習しており、名前を聞くとその顔を思い出していることが、京都大学らの共同研究で明らかになった。 - 患者自らが装着できる、着衣型3誘導心電計測システムを共同開発
慶應義塾大学病院とXenomaは、患者自らが装着できる、着衣型3誘導心電計測システム「e-skin ECG」を共同開発した。また、2022年3月1日より、同システムにおける着衣型ホルター心電計「e-skin ECG データレコーダ」の保険適用が開始された。 - ヤマト運輸とDRIPSがマウスピースによる歯科矯正に革新、3Dプリンタ活用で
ヤマト運輸とDRIPSは、ヤマトグループの国内ネットワーク上に設置した3Dプリンタを活用した歯科矯正用マウスピースの製造/配送サービスを2022年5月18日から開始した。患者の治療進捗に沿ったサービス提供による治療期間の短縮、治療計画の変更により生じるマウスピースの廃棄の削減などを実現し、日本の歯科矯正に対して新たな価値を提案する。 - EUで加速する保健データ越境利用の共通ルールづくり
本連載70回で、欧州のデータ駆動型次世代健康戦略を取り上げたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関わる制限が緩和される中、社会実装に向けた制度的仕組みづくりが本格化している。 - 分子量13kDaの世界最小サイズの発光酵素を開発
島津製作所と東京工業大学は、実用可能な発光酵素として世界最小となる分子量13kDaの「picALuc」を開発した。高い発光活性と熱安定性も有しており、創薬スクリーニングや診断、検査などでの応用が期待される。 - 診療所向け電子カルテ医事会計システム事業を譲渡
キヤノンメディカルシステムズは、同社の診療所向け電子カルテおよび医事会計システム事業をエムスリーソリューションズに譲渡する。譲渡後、エムスリーグループは、クラウド型とオンプレミス型双方のシステムを取り扱うことになる。