協調制御運転で生産性を50%向上、多関節ロボット採用のプレス高速ライン:FAニュース
アマダプレスシステムは、多関節ロボットを用いたプレス高速ラインシステム「ARPAS」を発売した。プレス加工とワーク搬送においてWAVE協調制御運転が可能で、従来の交互運転のように無駄な時間が発生せず、生産性が約50%向上する。
アマダプレスシステムは2022年4月12日、多関節ロボットを用いたプレス高速ラインシステム「ARPAS(アルパス)」の販売を開始した。販売価格は1億5000万円から(税別)で、年間4ラインの販売を目指す。
ARPASは、2軸サーボロボットのタンデムプレスラインに、自社のサーボプレスと6軸多関節ロボットを組み合わせたラインシステムだ。プレスマシン間における加工製品の搬送スピードを高速化することで、タクトタイムを短縮できる。サーボプレスには視認性、操作性に優れた「i?」制御を搭載。段取り操作が容易になり、作業負担を低減する。
2軸サーボロボットラインでの協調制御を応用することで、6軸多関節ロボットを活用したWAVE協調制御運転が可能になった。従来はプレス加工とワーク搬送が交互に運転するため無駄な時間が発生していたが、ARPASはプレスマシンと搬送ロボットの動作をオーバーラップさせながらワークを搬送し、最短時間で加工できるため、生産性が約50%向上する。
また、これまでプレスマシン側面に配置していた制御盤を後面に配置できるため、プレス間のピッチを約20%短縮。ラインのスペースを削減し、高速搬送に貢献する。
オプションで、ラインの長時間連続稼働を可能にする自動ハンド交換システムや、搬送状態とラインを監視するカメラの設置にも対応し、作業を効率化したい顧客のニーズに応える。
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