ニュース
NCプログラム自動作成ソフトウェアを更新、ポケット形状や溝形状にも対応:メカ設計ニュース
中村留精密工業は、NCプログラムを自動で作成するソフトウェア「3D Smart Pro AI」をアップデートした。アップデートにより、底面にフィレットがあるポケット形状や溝形状などにも対応可能になった。
中村留精密工業は2022年4月19日、NCプログラムを自動で作成するソフトウェア「3D Smart Pro AI」のアップデートを発表した。これまでは非対応だった、底面にフィレットがあるポケット形状や溝形状などにも対応する。
3D Smart Pro AIは、3D CADモデルから、形状、加工に最適な工具、パス、条件、工程順序を解析し、NCプログラムを自動で作成できる。一部の機能にAI(人工知能)を搭載しており、初心者でも簡単に素早く、正確なプログラムを作成できる。
プログラムの自動作成は1分以内で完了し、工数を大幅に削減できるため、段取りや生産効率の向上に貢献する。初級エンジニアがプログラム作成に420分を要していたのが、3D Smart Pro AIの使用により20分に短縮した事例もある。
関連記事
- NC加工最適化ソフトウェアのサブスクリプションプランを発売
丸紅情報システムズは、NCBが開発したNC加工最適化ソフトウェア「NCBrain」のサブスクリプションプラン「NCBrainLT(LimitedTerm)」を発売した。NCBrainの全機能を利用でき、ソフトウェアサポートも提供する。 - 設計者の働き方が変わる!? デジファブ技術が設計業務にもたらすインパクト
3Dプリンタや3Dスキャナ、3D CADやCGツールなど、より手軽に安価に利用できるようになってきたデジタルファブリケーション技術に着目し、本格的な設計業務の中で、これらをどのように活用すべきかを提示する連載。デジファブ技術を活用した新たなモノづくりの視点や働き方、業務改革のヒントを製造業の設計現場視点で考察していく。 - 紙図面だけで加工ができてしまう汎用工作機械
まるで週1の連続ドラマのような感覚の記事、毎週水曜日をお楽しみに! 今期のメインテーマは「設計者が加工現場の目線で考える、 3DとIT活用の現実と理想のカタチ」。2018年8月のサブテーマは『汎用工作機械での3Dデータ活用を考える』です。 - 曙工業が切削加工の製造プロセス全体の作業時間を最大80%短縮
シーメンスPLMソフトウェアは、切削加工の専門企業である曙工業が、同社のPLMソフトウェア「NX」を導入したと発表した。NXの導入により曙工業は、切削加工の製造プロセス全体の作業時間を最大80%削減した。 - 3D時代といえど、「紙の図面」がまだ必要なのよ――無償2D CADを使ってみましょう
ファブレスメーカーのママさん設計者が2D CADの使い方の基本を解説! 無償2D CAD「DraftSight」を例に、2D CADを使った図面の作成に必要な環境設定、図面作成の基礎などをゆるっと説明する。今回はインストールと環境設定をしていく。 - 複雑な形状でも、切削加工の方が安い場合があるの?
カクカクした形状しか作れないと思われがちな切削加工。でも実は、複雑な曲面の形状も製作可能だ。でも高くないの?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.